モデルのエスメラルダ・セイ・レイノルズ(Esmeralda Seay-Reynolds)が、15歳の時にモデルエージェンシーに「痩せろ」と言われて満腹感を得るために食べていたものを明かした。(フロントロウ編集部)

エスメラルダ・セイ・レイノルズが過酷なモデル時代を振り返る

 15歳の頃にスカウトされモデル業界に足を踏み入れたエスメラルダ・セイ・レイノルズ。現在は俳優としても活動するエスメラルダだが、モデル時代は、体重が重すぎるという理由でダイエットをするようにと命じられたとVarietyに語った。その時のエスメラルダは身長180㎝で体重は58キロ。一般的に見て痩せていると思われるが、モデル業界では太っている方だと言われ、そこから10キロ減。

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 ここ数年はありのままの自分の体を愛そうという「ボディ・ポジティブ」や、自分のボディイメージに対して無理にポジティブになれなくても問題ないという考えを提唱する「ボディ・ニュートラル」という考えが広まっているが、当時は痩せていることがモデルとしての絶対条件。

 その後ダイエットに成功したエスメラルダは、大手モデル事務所Nextに移籍し、Vogueの表紙を飾ったり、人気ブランドのキャンペーンやランウェイに登場したりと、若手モデルとして徐々に頭角を現していた。

 そして仕事も増えモデルとして大手ブランドのランウェイを歩くようになったエスメラルダは、16歳の頃に代理人からモデルとして活動していくためには常に痩せ続けなければならないと言われたそう。そして満腹感を得るために食べろと勧められたのは、なんとコットンボール。エスメラルダは「『コットンボールはオーガニックだから、満腹感を得るために飲み込めば大丈夫』とエージェントが言ったのを覚えています」と振り返った。

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 ルイ・ヴィトン、シャネル、サンローラン、フェンディ、マーク・ジェイコブスのファッション・ウィークに参加したエスメラルダだったが、キラキラした表舞台とは裏腹にバックステージは修羅場だったようで「私の両脇では、サイズゼロの女の子たちが吐いていました」と明かした。

 また、6週間の過酷な労働の対価としてエスメラルダが受け取ったのは、わずか130ドルだったり、非常に危険な状況下での18時間労働に対する賃金は支払われなかったりと、給与面でも問題があったという。

 このようなモデルたちの告発は増えており、4月にはジーン・キャンベルが、ある大手ブランドから「大きすぎる」という理由で仕事をキャンセルされた時のことを振り返り、人気モデルたちが続々と反応したことで話題に

画像: ジーン・キャンベル。

ジーン・キャンベル。

 ボディ・ポジティブの波が来ているとはいえ、現在でも難民キャンプや摂食障害クリニックを訪れ、「痩せているモデル」を探している有名エージェントがいるとVarietyは報じている。

 6月8日には、ニューヨークの上院が「ファッション・ワーカーズ法」を可決。この法案では、エージェンシーにモデルの健康を保護することや、モデルに契約書のコピーを渡すこと、虐待に対して断固たる態度を取ることが求められている。エージェンシーに責任のある行動が求められる法案の施行で、モデルを取り巻く環境に変化があることが期待されている。

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