ビリー・アイリッシュが映画『バービー』のために書き下ろした新曲「What Was I Made For?」がミュージックビデオと共に公開。同映画のグレタ・ガーウィグ監督が観せてくれた初期段階の映像がインスピレーションになって生まれたというこの曲は、実は当時スランプに陥っていたと明かしたビリーにとって「救い」のような曲になったという。(フロントロウ編集部)

映画『バービー』に提供した「What Was I Made For?」がリリース

 8月11日(金)に日本公開となる映画『バービー』サウンドトラックより、ビリー・アイリッシュが兄で共作者のフィニアスと共に書き下ろした新曲「What Was I Made For?」がリリースされた。

画像: 映画『バービー』に提供した「What Was I Made For?」がリリース

 『バービー』のサウンドトラックからはこれまでにデュア・リパやニッキー・ミナージュ&アイス・スパイス、チャーリーXCXら豪華アーティストたちの楽曲が公開されてきたが、先日ビリーも参加していることが発表されて大きな話題になっていた。

 ビリーはリリースに際してインスタグラムで次のようにコメントしている。「私たちが書いた『バービー』の曲『What Was I Made For?』(とビデオ)がリリースされたよ。1月にグレタ(・ガーウィグ監督)が私とフィニアスにまだ未完成だった映画の一部を観せてくれた。どんな作品なのか想像もついていなかったけれど、私たちはものすごく感動して…その翌日にこの曲を書き始めて、このことについて話し始めたら止まらなくなっちゃって(笑)。その晩にほとんど完成したんだけど、必要としていたときにこの曲が舞い込んできてくれたように思えたというのが正直なところ。本当に感謝している」。

 「このビデオを観ると私は泣いてしまうんだ。私にとって大きな意味を持っているし、同じくらいみんなにとっても意味を持ってくれることを願ってる。それ以上言うべきことはないかな。きっとビデオそのものが語ってくれるから。楽しんで」。

 「What Was I Made For?」のミュージックビデオはこちら。

実はスランプに陥ったと明かしたビリー・アイリッシュ

 「必要としていたときにこの曲が舞い込んできてくれたように思えた」と綴ったビリーだが、実は当時、兄のフィニアスと共に、楽曲が書けなくなるというスランプに陥ってしまっていたという。

 Apple Musicのインタビューに登場したビリーは、「大抵はソングライターとしてのスランプに陥るときは私だけなんです。ただのスランプじゃなくて、書くと言う作業そのものにイライラしてしまうんですけど、そういう時もフィニアスはいつも、『ダメだ。ちゃんと書こう』みたいなことを言ってくれるんです。でも正直、これは去年の冬ごろの話なのですが、私たちの2人ともが、書く気力を失ってしまっていた時期がありました」と語って、揃ってスランプに陥っていた時期があったことを明かした。

画像: 実はスランプに陥ったと明かしたビリー・アイリッシュ

 そんなときにグレタ・ガーウィグ監督から舞い込んできたのが、『バービー』のために曲を書くという話だったという。「正直、この曲は久しぶりに書くことができた曲でした。アイディアなどあれこれを思いついたあとで、この曲を半分書き上げたところで、『まだできる気がする』って思えたのです」。

 ビリーは次のようにも語った。「『バービー』とグレタが私を救い出してくれたのです」。

 ビリーらの他にリゾやサム・スミス、ザ・キッド・ラロイ、エイバ・マックス、ゲイル、ハイム、テーム・インパラらが参加している映画『バービー』のサウンドトラックは7月21日にリリースされる。

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