『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』俳優陣のプロモーション来日が中止
アメリカの俳優・アナウンサー・俳優・声優・ネットインフルエンサーなど16万人が加入する俳優組合であるSAG-AFTRAが、日本時間7月14日16:00よりストライキを開始。撮影やプロモーションなど、映画・テレビ・ラジオ製作に関わるあらゆる活動を行なわないことを発表した。
SAG-AFTRAは6月より、ネットフリックス、パラマウント、ディズニー、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーなどが加入する団体であるAMPTPと契約更新にあたって最低賃金率の引き上げやAIの規制などを求める交渉を行なっていたのだが、定めていた期間まで合意に至らず。SAG-AFTRAのストライキはそれを受けてのものになっている。
その影響で、今回、予定されていた映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』での日本ツアーがキャンセルになったことが発表された。今回のプロモーション来日では、トム・クルーズが25回目の来日を果たす予定となっていた。
日本での配給元である東和ピクチャーズの発表は以下の通り。
米国映画俳優組合(SAG-AFTRA)が7月14日午前0時(太平洋夏時間)よりストライキを実施することを決定したことに伴い、組合員は撮影や宣伝活動を行うことができなくなりました。 これに伴い、日本ツアーは中止となりました。
下記の通り、イベント内容が変更となります:
・7月17日(月)に予定していたレッドカーペット・イベント、ジャパンプレミア舞台挨拶付上映の舞台挨拶、7月18日(火)に予定していた記者会見は中止致します。
・ジャパンプレミア試写、ジャパンプレミア全国IMAX一斉上映は予定通り行います。
ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。
サイモン・ペッグが日本のファンに謝罪
そして、事前には発表されていなかったものの、ベンジー役サイモン・ペッグも来日を予定していたようで、サイモンはストライキの決定に際してインスタグラムストーリーズに投稿した動画で来日が中止になったことを認めて、日本のファンに謝罪の言葉を述べた。
サイモンのコメント全訳は以下の通り。
「SAGのストライキが今夜から始まります。つまり、『ミッション:インポッシブル』のプロモーション稼働もここまでということです。ソーシャル・メディアへの投稿も含めて。日本へも行かないことになります。私たちが行くのを待っていてくださった日本のファンの方々全員に謝罪します。もしもあなたが何かの渦中に置かれている俳優で、ストライキに入ることを余儀なくされているのだとしたら、その状況には憤りを感じると思いますが、その憤りの気持ちをどこに向けるべきかは忘れないでください。それはSAGに向けるものではありません。SAGは私たちを守るために最善を尽くしてくれています。これは簡単な決断ではありませんでした。最終手段だったのです。この憤りは、この業界における将来の存続をフェアで公正な形で私たちに保証することを拒否する人たちに向けてください。SAGよ、強くあれ。団結して、全員にとってより良い状況を作りましょう。愛を込めて」
ハリウッドでは5月から全米脚本家組合(WGA)が再放送料の増額やAI規制を求めて約15年ぶりの大規模ストライキに入っており、WGAとSAG-AFTRAが同時にストライキを行なうのはおよそ60年ぶりで、歴史的な事態となっている。