ロバート・ジョーダンのファンタジー小説『時の車輪』シリーズを基にロザムンド・パイク主演で制作されたPrime Videoの王道ファンタジー・ドラマ『ホイール・オブ・タイム』のシーズン2をサクッとレビュー。

※この記事にはシーズン1のライトなネタバレが含まれます。

【あらすじ】『ホイール・オブ・タイム』シーズン2

 異能者と呼ばれる絶対力を持つ女性たち(アエズ・セダーイ)は、白い塔を築き、その力を研究し修練してきた。アエズ・セダーイのモイレインと彼女の忠実な護衛士ランが、トゥー・リバーズという小さな村を訪れる。この村には、3000年前に闇王を封印し、その後狂気に陥り世界を崩壊させた異能者「竜王」の生まれ変わりの可能性がある若者が5人存在した。封印されたはずの闇王が復活の兆しを見せている。セダーイたちは、闇の勢力よりも先に竜王の生まれ変わりを見つけ出し、仲間に引き入れ、再び闇を封印する使命を果たさねばならない。

画像: 【あらすじ】『ホイール・オブ・タイム』シーズン2

『ホイール・オブ・タイム』シーズン2 サク読みレビュー

 シーズン1のラストで、竜王の生まれ変わりの正体が判明したため、闇王VS竜王という対立構造がより分かりやすくなった。ただ、単純に善と悪の戦いという構図にはならないかもしれない。現代の竜王は、場合によっては闇セダーイに惑わされる可能性もあり、どちら側に付くのかは流動的な雰囲気。

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 竜王を発見した功労者であるモイレインは、苦境に立たされている。前シーズンで、すでに白い塔を追放されている彼女は、茶アジャが住む場所に身を寄せている。竜王の生死に関する秘密を抱えているモイレイン。一人で解決するのは不可能にも思えるが、忠実な護衛士ランを避けようとして、2人の侍従関係にも亀裂がはいる。冷たくあしらわれても、一貫してモイレインと一緒にいることを願うランだが、別々の行動をするように仕向けられてしまう。

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画像3: 『ホイール・オブ・タイム』シーズン2 サク読みレビュー

 一方で、竜王候補だった5人の幼馴染のストーリーも、個別に展開していく。ナイニーヴ(ゾーイ・ロビンズ)とエグウェーン(マデリーン・マッデン)は、セダーイたちと共に白い塔に残り修行中。ランド(ジョシャ・ストラドウスキ)は、人知れず別行動を取り、ペリン(マルクス・ラザフォード)は、闇の信徒に奪われた角笛を探す旅に参加。闇王との戦いから離脱したマット(ドーナル・フィン)は、意外な場所で幽閉されていた。

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 今後は、5人の若者それぞれの能力者としての道のりを描きつつ、恋愛感情と友情が交錯した関係性の中で、自己犠牲や欲望の発散、嫉妬、裏切りなどの王道ファンタジーだからこそのナイーブなストーリー展開が期待される。

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 シーズン2は、7人のメインキャラクターが別々に行動していくため、一人で行動する者、追いかける者、修行中の者など、誰を推すかによってハラハラ度合いの種類が変わってくるだろう。また、ショーンチャン人という凶暴性のある新キャラクターも登場し、闇王側の動きも活発になりそう。毎週金曜日の配信が待ちきれない。

 『ホイール・オブ・タイム』シーズン2は、Prime Videoで独占配信中。

※冥王という表現を闇王へと変更しました。

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