手のひらの側面やこめかみなどを指先でやさしくトントンとたたくリラックス法「タッピングタッチ」。不安や緊張をやわらげ、気持ちを落ち着かせるタッピングタッチについてご紹介。(フロントロウ編集部)

こころと体の緊張をほぐす「タッピングタッチ」

 なにかとストレスを感じやすい現代社会。家庭、仕事、人間関係、先行きの見えない将来に対して不安を感じたり、緊張したりするのはごく自然な反応である一方、長い間ストレスを放置すると心身の復元力が弱まり、さまざまな不調をもたらすこともわかっている。

画像1: こころと体の緊張をほぐす「タッピングタッチ」

 とはいえ、忙しい毎日のなかで、自分に合うリラックス法がなかなか見つけられないという人も多いはず。そんな人にぜひ試してほしいのは、体の各部位を左右交互に指先でやさしくトントンとたたくリラックス法「タッピングタッチ(Tapping Touch)」。

 別名「EFT(Emotional Freedom Techniques)」とも呼ばれるタッピングタッチは、緊張や不安を感じたときに、手のひらの側面やこめかみ、胸のあたりなど、気になる部分をやさしくトントンとたたくことで、気持ちの波を落ち着かせる効果が期待できるそう。

画像2: こころと体の緊張をほぐす「タッピングタッチ」

 The Happy Me Projectの著者であり、EFTの専門家としても認められているホリー・マシューズ氏は、「タッピングの基本的な考え方は、体の特定の部位をタップすることで、“エネルギーのバランスを取る” というものです。これらの点は経穴(ツボ)と呼ばれ、中国医学の概念に基づいています」と英Glamourで説明。

 マシューズ氏いわく、こういったエネルギーが集まる経穴(ツボ)をタップすることで、扁桃体(情動を司る脳の部位)に信号を送られ、不安や緊張を緩和し、穏やかな気持ちにさせてくれるという。また、タッピングタッチは、強いストレスなどで乱れてしまった体のエネルギーを“バランスのとれた状態”に戻すのにも役立つとのこと。

うつ病や不安障害にも効果はあるのか?

 不安や緊張を和らげる効果が期待できるタッピングタッチだが、マシューズ氏は「ほかのリラックス法と同様に、これをすることでうつ病や不安を治療できるとは思えません」と発言。あくまでリラックス法のひとつであり、うつ病や不安障害の根本的な治療法ではないという。

画像: うつ病や不安障害にも効果はあるのか?

 とはいえ、タッピングタッチが全く無意味かというと、そうとも限らないそう。マシューズ氏は「経穴(ツボ)や経絡の存在をどう信じるかはさておき、タッピングが有益なツールであることは間違いありません。自分自身との関係を確認し、自分が抱いているかもしれない感情を認め、自分の物理的な自己と精神的な自己を結びつける素晴らしい方法であることに気づくことは有益だと思います」と話している。

タッピングタッチのやり方

 EFT Internationalによると、最も多くの人が実践している基本的なタッピングタッチ(EFT)のやり方は以下の通りだという。

1:自分を悩ませているものを特定する(たとえば仕事の締め切りなど)
2:ストレスの強度を0~10のスケールで評価する(10が最も悪い)
3:「仕事の締め切りにストレスを感じていても、全力で自分を受け入れています」のように、ストレスの原因を説明し、自己受容の要素を含むポジティブな言葉をつくる
4:「仕事でストレスを感じていても、自分を完全に愛し、受け入れている」など、体の気になる部位を何度かタップしながら、先ほどつくった言葉を繰り返し唱える
5:タッピングを終えたら、もう一度ストレスの強度を0から10まで評価し、数値が減少して気分が良くなるまで上記の手順を繰り返す

 ちなみに、タップする部位については、手のひらの側面、こめかみ、眉間、鼻筋、鼻の下、あご、頬、頭頂部、首、鎖骨の下などをやさしくたたくと良いそう。

 こころと体の緊張をほぐして、リラックスさせてくれる「タッピングタッチ」。不安や緊張を感じたときに実践してみては。

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