コンロの火は消えているか、水が出しっ放しになっていないか、外出前は何度も確認しないと不安。“強迫性障害あるある”に共感が殺到している。(フロントロウ編集部)

出かける前の確認行為に共感が集まる

 強迫性障害(OCD)だというケルシーがTikTokにアップした動画が、同じような悩みを持つ人たちの共感を集めている。

 強迫性障害は単なる心配性とは違って、自分でも望んでいない考えが頭から離れず、その不安を解消するために気になっていることを何度も確認するといった強迫行為を繰り返すなどして、日常生活に支障をきたす心の病気。

 自宅を留守にしているあいだに何か起きたらどうしようと考えて強い不安を感じるというケルシーは、不安からくるパニック発作を防ぐために、家を出る前はコンロの火が消えているか3回確認したあと、キッチンにあるノンフライヤーやバスルームにあるヘアアイロン、リビングにある掃除機のコンセントが抜かれていることをチェックするという。そして、ひと通り確認し終わったケルシーは再びキッチンに戻り、先ほど見てまわった箇所をいちから撮影して“問題ない”ことを改めて確認した。

 ケルシーの動画のコメント欄には同じ悩みを持つ人たちからの書き込みが多く、外出前に同様の確認行為をしているという人や、旅行中に急に家のことが気になって不安になり、途中で切り上げて帰ってきたという人もいた。また、ケルシーのように、安心するために証拠の写真や動画を撮るという人も多く、ある人は「私のカメラロールを見てほしい。プラグが抜かれたコンセント、鍵のかかったドア、火の消えたろうそくでいっぱいだから」と書いた。

 ちなみに、写真や動画に記録して安心感を得る行為について、ノースカロライナ州を拠点とする心理学者のジュリー・パイク氏は、「実際には逆効果」であり、短期的な保証にはなるかもしれないが「永続的な助けにはならず、むしろ強迫性障害の症状を増加させる」と米Insiderに語っている。

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