飛行機の乗客のある行動をめぐってひと悶着
音楽界で最も権威ある賞と言われるグラミー賞にノミネートされたゴスペルシンガーのボビー・ストームが、リリースされたばかりの曲を機内で歌おうとして、デルタ航空の飛行機から降ろされそうになる騒動があった。
ボビー本人がインスタグラムでシェアした動画には、「私は主のために歌います」「私は主が私に命じられたことをやっているのです」と言って通路を歩くボビーに対し、前方からやって来た客室乗務員が座るように注意する様子が映っていた。
そして、客室乗務員に言われたとおり席に戻ったボビーが、自身が所属するグループがグラミー賞でノミネートされていることを「今知った」と明かすと、一部の人々から拍手と歓声が上がった。あきれた客室乗務員から「静かにするつもりはありますか?」と聞かれたボビーが、「でも、彼らは楽しんでいますよ」と答えると、客室乗務員は「私は楽しんでいません。だから静かにしてください。答えはイエスかノーです」と怒りをあらわに。それでもなお話すことをやめないボビーに、客室乗務員は「私はこのフライトのリーダーです。私の指示に従ってください」「私の指示に従っていただけない場合は、この便にはご搭乗いただけません」と最後通告を突きつけた。
それを受けて、ボビーが「皆さんはどう思いますか?」と他の乗客たちに尋ねたが、反応する人はおらず、ボビーも諦めたのか客室乗務員の言葉を聞き入れた。
今回の騒動についてデルタ航空の広報担当者は「デルタ航空はお客様と連絡を取りました。お客様と乗務員の安全のため、乗務員の指示に従うことがつねに重要です」と米Peopleに語っている。また、ボビーもデルタ航空と連絡を取ったことを認め、「事件は解決し、再び神が栄光を手に入れました!デルタ航空の方々へ、連絡を取り、適切な対応をしてくださってありがとうございます」とインスタグラムに綴った。
ちなみに、ボビーの投稿を見た人たちの意見は分かれており、「1曲披露するぐらいいいじゃん」と擁護する声もあれば、「悪いけど、彼(客室乗務員)は間違っていない。飛行機はあなたの舞台じゃない」といった厳しい声もあった。