イギリス王室を離脱してアメリカに移住して以降、家族と冷え切った関係にあるヘンリー王子。5月に行われたチャールズ国王の戴冠式に出席して以来、家族とは顔を合わせていないが、あれから関係に変化はあったのだろうか?(フロントロウ編集部)

ヘンリー王子とチャールズ国王&ウィリアム皇太子の現在地

 イギリス王室のチャールズ国王と、その次男で2020年3月末をもって王室を離脱したヘンリー王子の現在の関係について、王室担当記者のオミッド・スコビーが米Peopleに語った。

 王室を離脱してからインタビューやドキュメンタリー番組、回顧録を通じて王室を批判したり、内情を暴露したりしたことなどが原因で、チャールズ国王をはじめとするロイヤルファミリーのメンバーたちと冷え切った関係にあるヘンリー王子だが、それでも父であるチャールズ国王とは今も連絡を取り合っているとスコビー氏は話す。

 「ヘンリー王子とチャールズ国王のあいだにはまだ温かさが残っています。ヘンリー王子は、これが自分の父親なのだと渋々ではありますが受け入れています。彼はそれ(※父とのつながり)を完全に断ち切るのではなく、自分の人生に残したいと考えています。したがって、彼らが話をするときは、ヘンリー王子の方から連絡を取ることが多いようです」

画像1: ヘンリー王子とチャールズ国王&ウィリアム皇太子の現在地

 スコビー氏いわく、ヘンリー王子の妻メーガン妃もチャールズ国王と直接ではないが手紙のやりとりをしており、長男のアーチー王子と長女のリリベット王女の近況を伝えるために写真を送ったりしているそう。

 また、ヘンリー王子は、先日のチャールズ国王の75歳の誕生日を祝うパーティーに招待されなかったと言われているが、英The Telegraphによると、ヘンリー王子は電話で父に“誕生日おめでとう”と伝え、さらにアーチー王子とリリベット王女によるお祝いの動画も送ったという。このときヘンリー王子とチャールズ国王のあいだで交わされたやりとりは「温かい」もので、2人の関係を良い方向へと導く「ターニングポイントとなった」とThe Telegraphは伝えている。

 一方、以前はとても仲が良かった兄ウィリアム皇太子との関係は修復不可能なまでに破綻しているとスコビー氏は指摘する。

画像2: ヘンリー王子とチャールズ国王&ウィリアム皇太子の現在地

 すでに溝があった兄弟の関係にさらなる亀裂を生じさせたのは、今年1月に出版されたヘンリー王子の回顧録『Spare(スペア)』。『Spare』のなかで暴露の標的にされたのはウィリアム皇太子だけではないが、皇太子は家族の誰よりも本の内容に憤慨していたとされている。

 『Spare』が発売されてから半年以上経っているが、関係改善の兆しが見えるチャールズ国王とは違って、ウィリアム皇太子との関係は悪い意味で「まったく変わっていない」そうで、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の心の傷と怒りはもう簡単にどうにかできるものではなく、「後戻りはできない」ところまで来ているとスコビー氏はPeopleに語っている。

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