目の周りがピクピクする、まぶたのけいれん。そのよくある原因を、眼科の専門医たちが明かした。(フロントロウ編集部)

目の周りの筋肉がけいれんする原因とは

 突如起こることがある、まぶたのけいれん(痙攣)。目の周りの筋肉がピクピクするこの状態は、多くの場合数日から数週間で自然におさまることが多いとされている。

画像: 目の周りの筋肉がけいれんする原因とは

 眼科医院Greenwich Eye Careの創設者であり、検眼医のインナ・ラザール医師は「目のけいれんが長期間続いている場合や時間の経過とともに悪化している場合は、医師の診察を受ける必要があります」と米Popsugarで説明。

 続けてラザール医師は、「まぶたが完全に閉じてしまうほどまぶたのけいれんがひどい場合、または目を開けるのが困難な場合は、とくに注意するようにしてください」と話した。

 ただし上記に当てはまらない場合は、基本的には様子を見ておいて問題ないとラザール医師。「時折起こる目のけいれんはよくあることで、通常は無害です」と話した。

 そんな数日から数週間で自然におさまるまぶたのけいれんにも、よくある原因があるという。医師たちが明かす、よくある原因をご紹介。

ストレス

画像: ストレス

 まぶたがピクピクする原因としてとくに多いというのがストレス。

 認定眼科医のジュリア・ジヤール医師は、「ストレスによってアドレナリンのレベルが上昇することで、目の周りの筋肉が過剰に刺激される可能性があります」と説明。また緊張したり不安があったりするときにも、アドレナリンの増加によって一時的にまぶたがけいれんすることがあると補足した。

目の疲れ

画像: 目の疲れ

 現代ではとくに起こりやすい、眼精疲労などの目の疲れ。ジヤール医師は「眼精疲労は、目の筋肉の過剰な刺激によって引き起こされる目のけいれんの一般的な原因のひとつです」と話した。

 目の疲れは、スマホやパソコンのスクリーンやテレビの画面を長時間見つめ続けることなどが理由で起こりやすいため、できれば20~30分ごとに5分間の休憩をとるようジヤール医師はアドバイス。

睡眠不足

画像: 睡眠不足

 睡眠不足も、まぶたがピクピクとけいれんしやすくなる原因のひとつ。

 検眼医のヴィンセント・ダグロン医師は、「長時間起きていて睡眠不足の状態になると、神経系が興奮状態になって目のけいれんを引き起こすことがあります」と解説。また極度の疲労によってもまぶたがけいれんすることがあると明かした。

栄養不足

画像: 栄養不足

 目がピクピクする理由には、必要な栄養素が不足していることも挙げられる。

 ラザール医師は「とくにマグネシウムの欠乏は、目のけいれんを引き起こす可能性が高いです」と話し、アボカドやナッツ、種子類、ほうれん草などのマグネシウムが豊富な食品を取り入れるようアドバイス。

カフェインのとりすぎ

画像: カフェインのとりすぎ

 コーヒーなどに含まれるカフェインの過剰摂取によっても、まぶたがけいれんしやすくなることがあるという。

 ダグロン医師は、「カフェインには神経系を刺激する作用があります。このカフェインの体に及ぼす影響により、まぶたがけいれんする可能性があります」と説明。カフェインを摂取した後に頻繁にけいれんするなら、その量を減らしてみるよう勧めた。

 眼科の専門医が明かす、まぶたのけいれんの原因。前述のとおりラザール医師は、長期間けいれんが続いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合は、専門機関への受診を検討するようアドバイスしている。

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