エマ・ストーンがキャリア初期に受けたアドバイス
映画『ラ・ラ・ランド』や『クルエラ』などの出演作で知られるエマ・ストーンが、パームスプリングス国際映画祭でデザート・パーム功績賞を受賞した。受賞スピーチのなかで、キャリアの初期に映画スタジオの幹部から受けた性差別的なアドバイスを振り返った。
「新しいことに挑戦し続けられること、そして仕事に関して選択する機会を与えてもらえることに感謝しています。俳優として、自分が何をしたいのか、誰と仕事をしたいのかを選択することが、どれほど稀で儚いことなのかを私は知っているからです。私は必ずしもそうなると確信していたわけではありません。ロサンゼルスに移り住んだばかりの頃、時々行かされる総会に出席しました。そこである役員から、男性俳優にとってそれは短距離走ではなくマラソンだと言われました。彼の目には、女性にとってそれはマラソンではなく短距離走だと映っていたんです。20年前のことでした。私はそのアドバイスがまったくのゴミであることをわかっています。なぜなら、この業界で私が尊敬する女性たちの大半は、その多くがこの会場にいますが、時間が経てば経つほど人生も仕事もより面白く、より充実したものになることを証明しているからです」
エマは“女性がこの業界でキャリアを築くには限られた時間しかない”というアドバイスを「ゴミ」と一蹴すると、「これからもずっと思いどおりに行動したり、新しいことに挑戦したり、このマラソンを続けるチャンスがあることを願っています」と付け加えた。
ちなみに、映画『プラダを着た悪魔』などの出演作で知られるアン・ハサウェイも、10代の頃に“35歳を過ぎたらキャリアが急降下する”と警告を受けたことを最近になって明かしている。このインタビューでアンは「それは多くの女性が直面していること」だとしたうえで、自身が35歳を迎えるまでに世の女性を取り巻く状況は変化したとも語った。実際、アンは35歳を過ぎてからも俳優として第一線で活躍を続けている。