ユアン・マクレガーが妻とのセックスシーンの撮影を振り返る
新リミテッド・シリーズ『A Gentleman in Moscow(原題)』で妻メアリー・エリザベス・ウィンステッドと共演したユアン・マクレガーが、妻とのセックスシーンの撮影でインティマシー・コーディネーターを起用したことを英Radio Timesのインタビューで明かした。
日本でも最近よく耳にするようになったインティマシー・コーディネーターは、セックスシーンやヌードシーン専門のコーディネーターで、人が見ているなかで「インティマシー(親密)」なシーンの撮影に臨む俳優をサポートする役割を担っている。これまで、性的なシーンは俳優たちの演技や、監督の演技指導に任されてきた。しかし、肌を見せて性的な行為を行なうシーンの撮影は、俳優にとっては精神的にも身体的にも負担のかかること。MeToo運動によってその存在にさらに注目が集まり、現在ではより多くの映画やドラマの撮影現場でインティマシー・コーディネーターが起用されている。
ユアンはインティマシー・コーディネーターは演者だけでなく、「スタッフのためでもあるので必要だ」と話す。ユアンは「人前で裸になるのは奇妙だし、カメラの前で親密になるのも奇妙です」と言うと、「ダンスシーンなら振付師がいます。(インティマシー・コーディネーターは)今、この仕事において重要な部分です。なぜなら、監督と俳優、両者のあいだの意見を取る存在だからです」と続けた。
ユアンはまた、若手俳優を確実に保護し、彼らが「不必要な」シーンで演技するのを防ぐために、インティマシー・コーディネーターを起用することの重要性を強調した。その際、ユアンは同じく俳優である娘のエスターについて言及し、「私の娘は22歳です。年上の有名な監督が22歳の子に向かって『このシーンで裸になってほしい』と言ったら、その女優は『大変だ、やらなきゃ、私のキャリアがかかっているかもしれない』と感じるかもしれません。そして、それから5年後、そのときのことを振り返って、『やらなければよかった。なんであのシーンで私は裸なの?それは不必要だった』と思うかもしれません」とも述べている。