喪失と希望の物語『メイデン』、16ミリフィルムが紡ぐ青春の一夏が日本上陸
カナダの新鋭グラハム・フォイ監督が贈る映画『メイデン』が、4月19日(土)より日本公開される。ヴェネチア国際映画祭で“未来の映画賞”を受賞し、批評家から絶賛された本作は、16ミリフィルムの映像美が際立つ青春映画の新たな傑作だ。
物語の舞台はカナダ・カルガリー郊外。親友同士のカイルとコルトンが駆け抜ける夏の日々は、鉄道の線路での悲劇によって突如として終わりを迎える。喪失感に打ちひしがれたコルトンは、消えた少女ホイットニーの存在を知り、渓谷で拾った彼女の日記帳を手がかりに彼女の真実へと近づいていく。
映画は前半と後半で異なる視点を採用。前半では少年たちの青春の儚さを、後半では少女ホイットニー...