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天井が落ちたベッドの前で、彼女は頭を抱えていた。A24『ワンオペレーション』場面写真6点が初解禁

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天井が落ちたベッドの前で、彼女は頭を抱えていた。A24『ワンオペレーション』場面写真6点が初解禁
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ローズ・バーン主演の映画『ワンオペレーション』から、初めての場面写真6点が解禁された。解禁日の7月24日は、彼女が47歳の誕生日を迎える日でもある。写り込んでいたのは、限界の主人公と、彼女を助けてくれない人たちだった。(フロントロウ編集部)

6点が写しているのは、崩れていく日常のほう

9月18日の日本公開が決まったと伝えたのは、今月9日のことだった。ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデン・グローブ賞女優賞を受け、米アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた話題作から、あれから半月ほどで、最初の本編カットが届いたことになる。

写っているのは、悲鳴でも涙でもない。仕事も家事も育児もひとりで抱え込み、少しずつ余裕を失っていく主人公リンダ(ローズ・バーン)の、ごく普通の一日の断片だ。電話を片手に困惑した表情を浮かべる姿、眠る娘に寄り添いながら疲れ切った顔を隠せずにいる姿、娘の治療方針をめぐって主治医と向き合う緊迫した場面。次々と押し寄せる現実に翻弄されていく彼女の日常が、そのまま切り取られている。

崩落した天井の前で頭を抱えるリンダ(ローズ・バーン)
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周りに人はいる。それでも、誰も助けにはならない

6点でとりわけ目を引くのは、リンダを取り囲む面々の顔ぶれだ。彼女が唯一感情をぶつけられる相手である同僚のセラピストを演じるのは、米国のトーク番組司会者として知られるコナン・オブライエン。診療室のカウチに横たわるリンダと、ノートを手にした彼の距離感が一枚に収まっている。

同僚のセラピスト(コナン・オブライエン)のカウチに横たわるリンダ
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もうひとりが、どこか人懐っこく、お節介とも親切ともつかない距離感でリンダに近づいてくる謎めいた青年ジェームズだ。演じるのはエイサップ・ロッキー。作業着姿でモーテルの外に立ち、こちらを振り返るカットが解禁された。

モーテルの外で振り返るジェームズ(エイサップ・ロッキー)
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ただし、彼らがリンダの苦しみを解決してくれるわけではない。周囲に人はいるのに、助けを求めながらもまっすぐ頼ることができない。その距離感こそが、本作の切実なテーマを物語っている。

A24が集めた製作陣が、只者ではない

監督・脚本を手がけたのは、本作が長編2作目となるメアリー・ブロンスタイン。心理学の修士号を持ち、国立病院で子どもを対象としたプレイセラピーに携わった経験もある彼女は、重病の娘とモーテルで暮らした自身の実体験をもとに脚本を書いた。主人公の視点に徹底的に寄り添う没入型の演出と、生々しい現実感とシュールな不条理が入り混じる映像表現で、観客を終わりの見えない“ワンオペ地獄”へ引きずり込んでいく。

その周りを固める面々も並ではない。プロデューサーには『ワン・バトル・アフター・アナザー』『リコリス・ピザ』などを手がけたサラ・マーフィ、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』で監督・脚本を務めたジョシュ・サフディらが参加。編集は、『ヘレディタリー/継承』に始まるアリ・アスター監督の全長編を手がけてきたルシアン・ジョンストンが担当する。スリラーと心理ドラマとダークコメディが溶け合う予測不能な語り口は、この布陣あってのものだ。

本来なら複数人で担うはずの育児・家事・仕事を、ひとりで背負わされる。“ワンオペレーション”という現代社会の構造的な問題を、A24は悪夢の追体験として差し出してくる。作品公式サイトによると、『ワンオペレーション』は9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開。配給は東京テアトル、シンカ。

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