ノルウェーのオーロラと、ザ・ケミカル・ブラザーズのトム・ローランズによるプロジェクト、TOMORA(トモーラ)。「COME CLOSER」が世界で初めてテレビの生パフォーマンスとして披露された場所は、日本の朝の情報番組だった。その映像がアーカイブ公開されている。(フロントロウ編集部)
世界初のTV生演奏の相手は、日本テレビ系『DayDay.』だった
オーロラが全国17都市での一夜限りの上映にサプライズ登壇したのは、7月下旬のことだった。FUJI ROCK FESTIVAL ’26に合わせた来日での一幕だったが、彼女がこの夏の日本に残したものは、それだけではなかった。
ユニバーサル ミュージックの発表によると、7月27日にオーロラとトム・ローランズは日本テレビ系『DayDay.』に生出演し、TOMORAとして「COME CLOSER」を披露した。この曲がテレビで生演奏されたのは、これが世界で初めて。さらにトムにとっては、日本のテレビで演奏すること自体が初めての経験だった。その模様が、『DayDay.』公式YouTubeでアーカイブとして公開されている。
番組でパフォーマンスを見届けたカズレーザーは、「朝起きて内容覚えてないけど、めっちゃ良い夢見たんだよなという気持ち。めっちゃ幸せな感じ。言葉にできない」とコメント。ダンス・ミュージックの語彙で説明しようとせず、目覚めた直後の感覚に喩えたところが、この曲の輪郭をよく言い当てている。
フジロックのWHITE STAGE、そして渋谷のサイン会
TOMORAは今回の来日でFUJI ROCK FESTIVAL ’26のWHITE STAGEヘッドライナーを務めた。超満員のステージで、オーロラは「フジロックで歌うことは私の夢でした」と語っている。
テレビ出演とフェスの合間には、タワーレコード渋谷店でサイン会も実施された。こちらはソールドアウトとなり、200名のファンが集まっている。フェスのヘッドライナー、朝の情報番組、レコード店のイベントスペース。3つの場所を数日で行き来する滞在の仕方は、日本市場に本気で向き合っているアーティストのそれだ。
2人を結んだのは、ザ・ケミカル・ブラザーズの2019年作だった
このプロジェクトの土台は、ケミカル・ブラザーズが2019年に発表したアルバム『ノー・ジオグラフィー』の制作セッションにある。オーロラは同作で「イヴ・オブ・デストラクション」を含む3曲に参加。その後は逆にトムが、オーロラが2024年に全英トップ10入りを果たしたアルバム『ホワット・ハプンド・トゥ・ザ・ハート?』に加わった。互いの現場を行き来する関係が数年続いた末に、TOMORAという名前がついた格好だ。
オーロラは代表曲「ランナウェイ」のSpotify再生回数が10億回を超え、アニメ『怪獣8号』第2期のオープニングも担当。一方のトムは、グラミー賞の最優秀エレクトロニック/ダンス・アルバムを3度受賞している。その2人が、4月にデビュー・アルバム『COME CLOSER』(邦題『カム・クローサー』)を届けた。表題曲について2人は「創造する喜びだけで制作した」と語っている。

TOMORAは10月1日、東京ガーデンシアターで初の単独公演を開催する。フジロックのヘッドライナーと朝の生放送を経た2人が、次はワンマンの尺で何を見せるのか。
















