「ビリー・ジーン」だけ2回ある。『Michael/マイケル』劇中27曲


マイケル・ジャクソンの半生を描く映画『Michael/マイケル』で使われている楽曲27曲のリストが公開された。ジャクソン5期からソロ期までを並べた曲目のなかで、1曲だけ2つのバージョンが入っている。それが「ビリー・ジーン」だ。(フロントロウ編集部)
27曲の内訳が語っていること
日本での興行収入が66億円を超えたと伝えられたのは7月下旬のこと。あれから約2週間で数字はさらに動き、配給のキノフィルムズによると『Michael/マイケル』の日本興収は70億円を突破した。夏休み興行が続くなか、このたび解禁されたのが劇中で使用されている全27曲のリストだ。
名義ごとに数えると、ジャクソン5が8曲、ジャクソンズが6曲、マイケル・ジャクソン名義が13曲。「ビッグ・ボーイ」「ABC」「アイ・ウォント・ユー・バック(帰ってほしいの)」「アイル・ビー・ゼア」といった兄弟時代の代表曲から、「スリラー」「BAD」「ヒューマン・ネイチャー」といったソロ期の楽曲まで並ぶ。冒頭を飾るのは「スタート・サムシング」で、応援上映ではこの曲でオープニングから歓声が起こるのだという。
興味深いのは重複が1曲だけあることだ。23番目に「ビリー・ジーン」、そして24番目に「ビリー・ジーン(PEPSI COMMERCIAL)」。同じ曲が、通常版とペプシのコマーシャル版という2つの形で使われている。ペプシのCMのために「ビリー・ジーン」の歌詞を差し替えたバージョンが作られたことはよく知られており、リストに独立した1曲として立っているということは、その撮影現場そのものが作中で描かれることをうかがわせる。曲目リストが、そのまま映画の構成の目次にもなっているわけだ。
夏休みに合わせて出てきたのは、少年時代の映像だった
同時に解禁されたのが、15秒のスポット映像「夏休み編」。切り取られているのは、マイケルが兄たちとともに活動していたジャクソン5時代のパフォーマンスだ。夏の日差しのなかでバカンスを楽しむ表情や、家族そろって音楽に興じる時間、仲間たちと駆け回る場面が短くつながれている。
新たに公開された場面写真2点も、いずれもジャクソン5期のもの。青い衣装で横一列にステージへ並んだカットと、クラブの狭いステージで観客に囲まれながら演奏するカットで、どちらも中心にいるのは幼いマイケルだ。キング・オブ・ポップとしての姿ではなく、その手前にあった時間を選んで出してきているところに、この夏の売り出し方が表れている。

監督は『イコライザー』シリーズ、『トレーニング デイ』のアントワーン・フークア。脚本は『アビエイター』『グラディエーター』のジョン・ローガン、製作には『ボヘミアン・ラプソディ』のグレアム・キングが名を連ねる。マイケルを演じるのは、実の甥にあたるジャファー・ジャクソンだ。
公開後は各音楽配信サービスでマイケル・ジャクソンの楽曲が改めてチャートに戻ってきており、リアルタイムで彼を知らない世代にも聴かれ直している。27曲のリストは、その入り口の一覧表でもある。
映画『Michael/マイケル』は全国で大ヒット上映中。














