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「助けて!」はクジラの外に届かない。丸呑みされた17歳に響く、父の声

FRONTROW Editorial Dept.
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「助けて!」はクジラの外に届かない。丸呑みされた17歳に響く、父の声
©2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

酸素の残りは1時間。マッコウクジラの体内に閉じ込められた青年の脱出劇を描く映画『クジラに落ちた男』の本予告映像とポスターが解禁された。声を上げても、その叫びはクジラの外へは出ていかない。(フロントロウ編集部)

目の前にダイオウイカ、その後ろにマッコウクジラ

10月16日の日本公開が決まったのは、7月半ばのことだった。あれから約1カ月、ウォルト・ディズニー・ジャパンの発表によると、映画『クジラに落ちた男』の本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

予告は、ひとり海へ潜っていく青年ジェイの姿から始まる。彼を待ち受けていたのは、海の“捕食者”たちだった。目の前に突然ダイオウイカが現れ、その後ろから巨大なマッコウクジラが姿を見せる。パニックに陥ったジェイは必死に逃げようとするが、あえなくダイオウイカごと丸呑みにされてしまう。

そこからが本編だ。クジラの体内という、規格外の密室。酸素の残量はたったの1時間。絶体絶命のジェイの頭に鳴り響くのは、「息子よ 運命を受け入れるのか?」という父の声だ。そして予告の最後、クジラの喉元にたどり着いたジェイは「助けて!」と叫ぶ。海の底で、クジラの中から。その声が誰かに届く見込みは、どこにもない。

父を演じるのはジョシュ・ブローリン

あわせて、日本での本格的な情報解禁としては初めてキャストが明かされた。クジラに呑まれる17歳の青年ジェイを演じるのはオースティン・エイブラムス。そして、ジェイの生還の鍵を握る父ミットを演じるのが、ジョシュ・ブローリンだ。母ザラ役はエリザベス・シューが務める(役名は映画.comの作品情報による)。

ミットは、海で多くの人の命を救った英雄でありながら、息子にだけは特別厳しかった父親として描かれる。すでに亡くなっており、ジェイが海に潜ったのもその記憶を抱えてのことだ。つまり本作でブローリンが担うのは、生きて隣にいる父ではなく、追い詰められた息子の頭のなかで鳴り続ける声である。厳しく叩き込まれた教えが、そのまま生還への唯一の手がかりになる——という構造そのものが、この作品の芯にあたる部分だ。

1枚のポスターが、状況を全部説明している

同時に解禁されたポスターは、余計な説明を一切していない。上方から光が差し込む暗い海。水面近くに小さく浮かぶダイバーがひとり。その真下から、口を開けた巨大なマッコウクジラが縦に迫り上がってくる。人間とクジラの体格差だけで、この映画がどういう1時間になるのかが分かってしまう構図だ。

映画『クジラに落ちた男』ポスタービジュアル
©2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

原作は、「Angel Down」でピューリッツァー賞を受賞した作家ダニエル・クラウスの小説「Whalefall」。監督・脚本は『コカイン・ベア』の製作などで知られるブライアン・ダッフィールドが務め、クラウス自身も脚本に加わっている。

『クジラに落ちた男』は10月16日(金)より全国劇場にて公開。全米公開も同じ10月16日で、日本は本国と同時に封切られることになる。

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