ディンクレイジが毒々ヒーローに。『トキシック・アベンジャー』11月公開


1984年生まれのカルト映画『悪魔の毒々モンスター』が、ハリウッドリブート版『トキシック・アベンジャー』としてよみがえる。主演はピーター・ディンクレイジ。ケヴィン・ベーコン、イライジャ・ウッド、ジェイコブ・トレンブレイという、この題材にはおよそ似つかわしくない豪華な顔ぶれが集まった。日本公開は2026年11月13日(金)に決定した。(フロントロウ編集部)
日本で公開されるのは「無修正版」
配給のAMGエンタテインメントによると、日本で公開されるのはアンレイテッド版、つまり無修正版だ。本作にはレイテッド版と無修正版の2バージョンが存在するが、日本の劇場にかかるのは後者になる。
物語の出発点は、オリジナルと同じ。気弱で冴えない清掃員が、有毒廃棄物を浴びて醜悪なモンスターに変わってしまう。首は飛び、身体はちぎれ、血しぶきが舞う。それでもやりすぎのあまり笑ってしまう——というのが、このシリーズの流儀だ。
ただし物語の中心にあるものは、意外なほど真っ当だとされている。怪物になってしまった父親と息子の関係。弱者を踏みにじる巨大企業への怒り。そして“はみ出し者”が誰かを守るために立ち上がる、王道のヒーローストーリー。ティザービジュアルに躍る「毒こそ、正義。」というコピーは、そのあたりを指している。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の彼が、トキシーになる
主人公ウィンストンを演じるのはピーター・ディンクレイジ。「ゲーム・オブ・スローンズ」で4度のエミー賞に輝き、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『X-MEN:フューチャー&パスト』といった大作にも出演してきた俳優が、毒まみれのヒーローに変身する。
脇を固めるのは、『フットルース』『トレマーズ』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のケヴィン・ベーコン、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイライジャ・ウッド、『ルーム』『ワンダー 君は太陽』のジェイコブ・トレンブレイ、『Zola ゾラ』のテイラー・ペイジ。ジャンル映画から賞レース作品までを股にかける面々が揃った。
監督・脚本は、『この世に私の居場所なんてない』でサンダンス映画祭審査員大賞を受賞したメイコン・ブレア。製作には、オリジナル版を生んだトロマ・エンターテインメントの創設者ロイド・カウフマンも名を連ねている。トロマはのちに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンら、世界で活躍する映画人を輩出したスタジオだ。

40年以上、映画ファンを“汚染”し続けてきた
オリジナルの『悪魔の毒々モンスター』は、低予算のインディペンデント映画として生まれた。それが、過激な暴力描写と下品なユーモア、権力や社会を笑い飛ばす反骨精神で熱狂的な支持を集める。続編は3作品つくられ、第2作『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く』の舞台は日本だった。さらにマーベルからコミック版が刊行され、アニメ、ゲーム、ミュージカルにまで広がっていった。40年以上にわたって、世界中の映画ファンを“汚染”し続けてきたシリーズだ。
本国アメリカでの受け止め方も、なかなか異例だった。世界最大級のポップカルチャーイベント「サンディエゴ・コミコン」で、例年マーベル・スタジオ作品などの注目プレゼンテーションが行われる大ホールに登場。レイティング“未審査”のホラー映画としては史上初のプレゼンテーションだったという。2025年8月の全米公開時には興行成績でトップ10入りし、レビューサイトのロッテントマトでは批評家スコア92%(現在は86%)という高評価を獲得している。
『トキシック・アベンジャー』は、11月13日(金)より全国公開。















