FRONTROW

全員が耳を塞いだ16秒。トム・クルーズ『DIGGER/ディガー』の撮影現場

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
全員が耳を塞いだ16秒。トム・クルーズ『DIGGER/ディガー』の撮影現場
(C) 2026 WBEI and Legendary

10月9日に日本公開されるトム・クルーズ主演作『DIGGER/ディガー』から、たった16秒のメイキング映像が届いた。狭い部屋に集められたキャストが一斉に耳を塞ぐ——何が起きているのかは、やっぱり分からないままだ。(フロントロウ編集部)

16(トム)秒に詰め込まれた、説明のない大混乱

アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が手がけるトム・クルーズの最新作『DIGGER/ディガー』。物語の全貌がいまだ伏せられたままの本作から、9月3日、撮影現場をとらえた16秒のメイキング映像が解禁された。「16(トム)秒」という尺の合わせ方からして、じつに人を食っている。

映し出されるのは、モニターを見るかのように椅子が並べられた緊張感のあるセット。そこにトム・クルーズと、大統領役のジョン・グッドマンら豪華キャストが集まっている。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の掛け声で撮影が始まった次の瞬間、大爆音が響き渡り、狭い部屋にいる全員が一斉に耳を塞いだ。どこからか吹き荒れる風が、トムの白髪をなびかせる。彼らが何を目撃したのかも、外の世界で何が起きているのかも、映像は一切説明しない。

そして最後、イニャリトゥが満足そうに笑って放つのは「OK!」の一言だ。2年連続でアカデミー賞最優秀監督賞を受賞した巨匠が現場で見せた笑顔が、16秒という短さのわりに妙な満足度を残す。

石油王が地球を壊し、大統領に尻ぬぐいを命じられる

トムが演じるのは、石油採掘会社のCEO、その名もディガー・ロックウェル。利益にしか目のない彼の欲深い行動がきっかけで地球が滅亡の大ピンチに陥り、大統領からその尻ぬぐいを命じられて世界を救うべく立ち上がる、という設定だ。先に解禁された日本版ポスターでは、テンガロンハットとウエスタンブーツ姿でシャベルにもたれ、地球の上に足を置いてふてぶてしく笑っていた。信用ならなさが振り切れている。

共演はリズ・アーメッド、ジョン・グッドマン、『落下の解剖学』のザンドラ・ヒュラー、ジェシー・プレモンス、マイケル・スタールバーグ。製作にはトム自身とイニャリトゥが名を連ねる。トムは本作について、この役を演じられるようになるまで40年かかったという趣旨の発言をしている。命がけのスタントで観客を驚かせてきた彼が、まったくの別人にしか見えない風貌で挑む1本だ。

アカデミー名誉賞の壇上から、この現場へ

この異色タッグへの期待が最高潮に達したのは、昨年のアカデミー名誉賞授賞式だった。映画界への功績を讃えられて受賞したトムのもとへ、イニャリトゥがプレゼンターとして駆けつけ、トロフィーを手渡した。壇上で交わされた敬意が、そのまま本作の現場へ地続きになっている。

先日は『トップガン』の第3弾が正式に動き出したことも発表され、トム・クルーズという俳優への視線はふたたび熱を帯びている。ただ、スクリーンで“最新のトム・クルーズ”を最初に目撃できるのは『DIGGER/ディガー』のほうだ。全米公開は10月2日、日本公開は10月9日(金)から全国ロードショー。

MORE

FEATURE

RECOMMEND