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仮の音楽はほぼ使わず。新『バイオハザード』のサントラが日本公開前に配信

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
仮の音楽はほぼ使わず。新『バイオハザード』のサントラが日本公開前に配信
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

『WEAPONS/ウェポンズ』のザック・クレッガー監督が手がけた映画『バイオハザード』が、9月18日にアメリカで公開された。10月9日の日本公開を前に、恐怖の90分を支えたオリジナル・サウンドトラックが配信スタートしている。(フロントロウ編集部)

普通の配達人が迷い込む、ラクーンシティの一夜

『バーバリアン』『WEAPONS/ウェポンズ』でホラーファンをうならせてきたクレッガー監督が、人気シリーズを完全新作として撮り上げた。主人公は、どこにでもいるごく普通の配達人ブライアン。ある医療品をラクーンシティへ届ける仕事を引き受けたことから、悪夢のような一夜が始まる。物語は主人公の視点でリアルタイムに進み、上映時間の90分がそのまま逃げ場のない時間になる構成だ。

脚本はクレッガー監督とシェイ・ハッテンの共同。オースティン・エイブラムス、ザック・チェリー、カリ・レイス、ポール・ウォルター・ハウザーが出演している。

映画『バイオハザード』
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

編集室の隣にスタジオを構えて作った劇伴

音楽を担当したのは、ロサンゼルスを拠点にするライアン・ホラデイとヘイズ・ホラデイの兄弟。『WEAPONS/ウェポンズ』に続いて、クレッガー監督と再び組んだ。

その作り方は、一般的な映画音楽とはかなり違う。兄弟は編集作業がスタートした段階から、ポストプロダクションを進める建物の中にスタジオを置き、映像の編集チームやVFXチームと足並みをそろえて曲を書いていった。監督本人が部屋から部屋へと行き来し、編集中の映像に音楽をそのまま組み込んでいくという、距離の近い共同作業だったという。完成したスコアは、編集段階で当てておく仮の音楽にほとんど頼らず、映画と一緒にゼロから組み上げられたものになった。

映画『バイオハザード』オリジナル・サウンドトラックのカバー
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

雪に閉ざされた山道、荒れ果てた街、闇に沈んだ下水道、そしてラクーンシティ総合病院へ向かう道のり。全29曲には、観客をじわじわ追い込む重低音や、静けさの中に紛れた不協和音、空間ごと崩れていくような音響が詰め込まれている。日本の観客は、本編より先に音だけで「恐怖の一夜」を味わえることになる。

GPSと連動するアルバムを作った兄弟

ホラデイ兄弟は、アメリカ出身のコンポーザー兼プロデューサー、サウンドアーティスト。2000年代前半にバンド「The Epochs」や「Bluebrain」で活動を始め、その後、聴く人の位置情報に合わせて音楽が変化する「位置情報連動型アルバム」を発表して話題になった。代表作『The National Mall』が評価され、TEDフェローにも選ばれている。

作曲家のヘイズ・ホラデイとライアン・ホラデイ
Photo by Sheva Kafai

映画音楽では『Class Action Park』『Roommates』なども担当し、クレッガー監督とは『バーバリアン』からの付き合い。オーケストラに頼らず、アンビエントや電子音響、サウンドデザインを混ぜ合わせた没入感のある音づくりが持ち味だ。

サウンドトラックは主要な音楽配信サービスで配信中で、現時点でCDの発売予定はない。映画『バイオハザード』は、10月9日(金)より全国の映画館で公開。

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