韓国で100万杯!スタバ『エアロカーノ』が米上陸、味は賛否


韓国で発売から1週間で100万杯を売り上げたスターバックスの新作コーヒー「エアロカーノ(Aerocano)」が、9月29日の「ナショナル・コーヒー・デー」に合わせてアメリカの店舗に登場した。泡で層をつくるビールのような見た目が話題を呼ぶ一方、アメリカでは味をめぐって評価が分かれている。(フロントロウ編集部)
空気でホイップした「アイスアメリカーノ」
エアロカーノは、スターバックスのブロンド エスプレッソと氷でつくるアイスドリンク。エスプレッソと氷をピッチャーに入れ、スチームノズルで空気を含ませてから、氷を入れたカップに注ぐ。きめ細かな泡の層ができ、カップの中で色のグラデーションが変化していくのが特徴だ。
ミルクを使わないため、味の中心はあくまでコーヒー。スターバックスは「空気でホイップした(air-whipped)」と表現し、軽い泡と“流れ落ちる”ような視覚効果を売りにしている。アメリカではキャラメルなどのシロップを加えるカスタマイズにも対応している。
世界で最初に韓国で発売、1週間で100万杯
このドリンクが世界で最初に発売されたのは、アメリカではなく韓国だった。スターバックス コリアは2026年2月26日にエアロカーノを全国の店舗で発売。発表会でスターバックス アジア太平洋地域のシニア・プロダクトマネージャー、アレクサンドラ・オルソリッチ氏は「グローバル独占での発売です」と述べ、韓国を選んだ理由として、凍えるほど寒くてもアイスアメリカーノを飲む韓国の「オルチュカ(얼죽아)」文化を挙げた。
韓国の英字紙Korea JoongAng Dailyによると、エアロカーノは発売から1週間で販売数100万杯を突破。1時間あたり約9,500杯というペースで、スターバックス コリアがこれまでに発売したアイスドリンクのなかで最速の記録となった。トールサイズの価格は4,900ウォン(約530円)で、同サイズのアイスアメリカーノとの差はわずか200ウォンだった。
オルソリッチ氏は発売時、韓国での反応を見たうえで他の市場への展開を判断すると話していた。韓国での爆発的なヒットを経て、今回のアメリカ上陸につながった。
アメリカでは「なめらか」「味が薄い」と賛否
アメリカ上陸前に試飲した米Peopleは、ミルクやコールドフォームを使わないぶん、純粋にコーヒーの味が楽しめると評価。シルクのようになめらかな口当たりで、クリーマーを足したくならないほど味がしっかりしていたと伝えた。
一方、米MassLiveのフードコラムは、見た目は窒素ガスで注いだギネスビールのようだとしつつ、たっぷり含んだ空気でエスプレッソの苦みが和らぐ反面、風味はかなり薄く感じたと指摘。「空気でホイップ」という表現にも「空気以外で何かをホイップすることはできない」とツッコミを入れ、スターバックスのコーヒーの注文方法はすでに22通りもあると皮肉った。それでも最終的には、ミルクや砂糖に頼らずにエスプレッソの苦みを抑えた点を評価し、「エアロカーノは残っていい」と結論づけている。
見た目の楽しさと“コーヒーらしさ”を両立させた一杯として歓迎する声がある一方で、空気で量を増やしただけではないかという冷めた見方もあり、アメリカでの評価はまだ定まっていない。
日本で飲める日は来る?
日本の読者にとって気になるのは、国内で飲めるかどうか。日本のスターバックスでの発売については、2026年10月3日時点で発表されていない。
スターバックスの新作ドリンクをめぐっては、今年の夏にも見た目は好評ながら味の評価が割れた新作があった。コーヒーにタンパク質を加える「プロテインコーヒー」など、コーヒーの楽しみ方は年々多様化している。泡で飲ませるエアロカーノが、アメリカでも韓国のような定番になるかが注目される。
















