まだ残暑の厳しい8月、SHEINのアプリではすでに秋物探しが始まっていた。SHEINがアプリ内の検索キーワードを分析すると、「秋服レディース」の検索数は直前の期間と比べて約11.1倍に伸びていたという。(フロントロウ編集部)
8月に入って、検索は夏から秋へ
SHEINが比べたのは、2026年7月13日(月)〜8月2日(日)と、8月3日(月)〜8月23日(日)の検索数。後半の期間で大きく伸びたキーワードは次のとおり。
・秋服レディース:約11.1倍 ・秋服:約7.9倍 ・ハロウィン:約3.2倍 ・冬服:約3.0倍 ・長袖:約2.4倍
7月の検索の中心は「サンダル」「浴衣」「半袖」といった夏物だった。それが8月に入ると一変し、「浴衣」「夏服」「サンダル」「半袖」などの夏物ワードは、同じ比較で40〜60%台の減少に転じた。代わりに伸びたのが秋服のワードで、「秋新作」も8月に急上昇している。

気温より先に、コーデに秋を足す
暑さが続くなかで秋物の検索が急増した背景について、SHEINは、実際に涼しくなるのを待たず、コーディネートの一部に秋の要素を取り入れて“季節の先取り”を楽しむユーザーが増えているとみる。手軽にトレンドを取り入れやすいプチプラアイテムや小物、ライトアウターを中心に、早い段階から秋冬のワードローブを考える傾向が強まっているという。「ハロウィン」が早くから伸びているのも、季節のイベントに向けた準備を前倒しする行動が定着しつつある表れだ。

SHEINの日本事業担当者は、この結果について次のようにコメントしている。
「まだ暑さが続く時期にありながら、すでに秋冬の装いへ関心を寄せていただいていることは、日本の消費者が持つファッションへの感度の高さを改めて実感する結果となりました」
小ロットから始める“オンデマンド生産”
検索に表れたトレンドの兆しを、SHEINは独自の『オンデマンド生産モデル』で商品化につなげている。事前の予測にもとづく大量生産ではなく、市場の細かな反応を見ながら、まずは100〜200点の小ロットで生産を始め、状況に応じて追加生産や調整を行なう仕組みだ。余剰在庫のリスクを抑えながら、秋冬のラインナップを必要なタイミングで出していく。
8月には関西コレクションで秋冬の3つのスタイルも見せていたSHEIN。検索データを見るかぎり、ユーザーの衣替えは、ブランドが提案を出すのとほぼ同じ時期に始まっていた。

















