プエルトリコのKFCとタコベルが全店休業!親会社が運営会社と決別


カリブ海に浮かぶ米自治領プエルトリコで、ケンタッキーフライドチキン(KFC)とタコベルの全店舗が休業した。両ブランドを傘下に持つ米ヤム・ブランズが、島内の店舗を運営してきた企業とのフランチャイズ契約を打ち切ったためで、営業再開の時期は決まっていない。(フロントロウ編集部)
「基準を満たす運営ができない」と契約を打ち切り
休業が明らかになったのは現地時間11月2日。米ケンタッキー州に本社を置くヤム・ブランズは、プエルトリコでフランチャイズ店舗を運営してきた地元企業エンカント・レストランツとの契約終了について「難しい決断だった」としたうえで、同社が「当社の基準に沿った運営を継続できなくなった」と説明した。
具体的にどのような問題があったのかは明らかにされていない。米AP通信によると、エンカント側からはすぐにコメントが得られなかったという。
エンカントは島内で約180店舗を運営し、従業員数は3,000人を超える。プエルトリコの民間企業の中でも雇用規模で上位10社に入る大手で、2004年からKFC、タコベル、ピザハットの店舗運営を担ってきた。今回休業したKFCは80店舗以上にのぼる。同社はピザハットやアイホップ(IHOP)の店舗も運営しているが、これらへの影響は報じられていない。
日本より早く上陸していた「島の味」
プエルトリコにKFCが初めて進出したのは1967年、タコベルは1985年だった。一方、日本では1970年の大阪万博にKFCの実験店舗が出店し、同年11月に名古屋市で国内1号店がオープンした。つまり、プエルトリコには日本より約3年早くKFCが進出していたことになる。半世紀以上にわたって親しまれてきた店舗が、島内で一斉に営業を停止した。
米外食業界誌『Nation’s Restaurant News』によると、プエルトリコでは電気料金の高騰などを背景に、飲食店の約3分の1が閉店を検討しているという調査結果も発表されたばかりだった。
ヤム・ブランズは、できるだけ早く新たなフランチャイズ運営企業を見つけ、店舗の営業を再開したいとしている。KFCプエルトリコもInstagramで、「また近いうちに皆さんをお迎えできることを願っています」とメッセージを発信した。

















