第93回アカデミー賞にて、アンソニー・ホプキンス主演の映画『ファーザー』が6部門でノミネート。83歳のアンソニーは史上最高齢でのアカデミー賞主演男優賞候補者となる。(フロントロウ編集部)
アンソニー・ホプキンスがオスカー最高齢ノミネート
現地時間3月15日、第93回アカデミー賞のノミネート作品&候補者が発表された。そのなかで、映画『羊たちの沈黙』などで知られるアンソニー・ホプキンスが主演を務める映画『ファーザー』が作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞の6部門でノミネーションを受けた。

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現在83歳のアンソニー・ホプキンスは、これで6度目のノミネート(過去、主演男優賞3回/助演男優賞2回)となる。また、今回アカデミー賞主演男優賞史上最高齢でノミネートされるという、映画史に残る快挙を果たした。
本作は、世界30か国以上で上演された傑作舞台の映画化。年齢と共に誰もが経験する喪失と親子の絆を見つめた物語。自身と同名で生年月日も同じ父親を、アンソニーが演じ、映画『女王陛下のお気に入り』のオスカー女優オリヴィア・コールマンが、父を介護する娘を繊細に演じる。
監督はこの舞台のオリジナル戯曲を手掛けたフロリアン・ゼレール。長編初監督にして、現実と幻想の境界が曖昧になっていく父の視点で描かれる、これまでにない画期的な表現を実現した。
英国インディペンデント映画賞主演男優賞受賞、ゴールデン・グローブ賞4部門ノミネート他、現在135ノミネート22受賞(3/15 時点)。

「(本作で)自分の父を演じた」と語るアンソニーは、自身と同名で生年月日も同じ父親役を熱演。世界に衝撃を与えた映画『羊たちの沈黙』での主演男優賞受賞から30年ぶり、2度目のオスカー受賞が期待される。
そんなアンソニーは、自身のTwitterで本作ノミネートの喜びを共有。
「映画芸術科学アカデミー(アカデミー賞を運営している団体)に感謝します。候補者の皆さん、おめでとうございます。この老人を信頼してくれたフロリアン・ゼレール、あなたと素晴らしいキャストと一緒に仕事ができる素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝します」という謙虚なコメントと共に、ノミネートの喜びを綴った。
Thank you to The Academy of Motion Picture Arts and Sciences.
Congratulations to all the nominees.
Thank you Florian Zeller for trusting this old man and for the magnificent opportunity to work with you and your outstanding cast. @unitedtalent @sonyclassics @TheAcademy pic.twitter.com/tv2eAw6Jdv— Anthony Hopkins (@AnthonyHopkins) March 16, 2021
映画『ファーザー』は、2021年5月14日に日本全国で公開。第93回アカデミー賞授賞式は、WOWOWにて日本時間4月26(月)午前8時半より放送される。(フロントロウ編集部)