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ケイシー・マスグレイヴス、移民の子ども支援で保守派から批判

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BY FRONTROW Editorial Dept.
ケイシー・マスグレイヴス、移民の子ども支援で保守派から批判
写真:AP/アフロ

 グラミー賞受賞のカントリー歌手ケイシー・マスグレイヴスが、自身の誕生日に行われたコンサートで移民の子どもたちへの支援を呼びかけたところ、保守派の一部から激しい批判を受けた。(フロントロウ編集部)

38歳の誕生日に「50セントでも」

 8月21日(現地時間)、ケイシー・マスグレイヴスはシカゴのユナイテッド・センターで「Middle of Nowhere」ツアーの初日を迎えた。その日はちょうど彼女の38歳の誕生日でもあった。

 HuffPostによると、ステージに立ったケイシーはファンに向けて、シカゴを拠点とする非営利団体「Young Center for Immigrant Children’s Rights」への寄付を呼びかけた。同団体は、米政府の管理下にある保護者のいない移民の子どもや家族と引き離された子どもたちのために、ボランティアや弁護士、ソーシャルワーカーらと連携して支援を行っている。

 「政治的なことではない。ただ、この子どもたちには助けが必要なの。50セントでも1ドルでも、何でも構わない」と彼女は語った。誕生日の願いとしてファンに届けたメッセージは、その後SNSで賛否を呼んだ。

保守派の一部が反発

 コンサートの映像がSNSで拡散すると、保守系コメンテーターやSNSユーザーから批判の声が上がった。

 Fox Newsのトミー・ラーレンはXに「不当な強制送還とは何か?」と問いかけた。NewsmaxのロブシュミットはXで「リベラルから安全な場所はない。カントリー音楽でさえ」と投稿し、カントリー音楽にもリベラルな政治的主張が入り込んでいるとの不満を示した。保守系インフルエンサーのビンス・ラングマンは、なぜ「不法移民に殺された子どもたち」を支援しないのかと問いかけ、別のユーザーからは侮辱的な言葉も寄せられた。

 批判の矛先は行動の中身だけにとどまらなかった。すでにチケット代を払っているファンに寄付まで求めることへの反発も広がり、推定資産1,500万ドルとされる彼女が頼む必要があるのか」との声も上がった。

カントリー音楽で声をあげることの意味

 カントリー音楽は、米国では保守的な層からも強く支持されてきたジャンルの一つだ。当時ディクシー・チックスと名乗っていたザ・チックスは2003年、ナタリー・メインズがジョージ・W・ブッシュ大統領を批判したことをきっかけに、カントリーラジオでの放送拒否やボイコットなど激しい反発を受けた。政治的な発言によってカントリーアーティストが激しい反発を受けた例もある。

 そのなかでケイシーは以前から一貫した姿勢をとってきた。自身の衣装をDepopで販売し、その収益を同団体に寄付したり、家族とともにICEに拘束され、その後解放されたマリアッチの3兄弟をテキサス公演のオープニングアクトに招いたりと、移民の子どもや家族への支援に継続的に関わってきた。今回の呼びかけも、これまで続けてきた移民の子どもや家族への支援の延長線上にあるものだった。

 今回のバッシングに対し、米Rolling Stoneはケイシーの行動を肯定的に報じた。移民取り締まりが強化される2026年の米国で、ケイシーの「誕生日の願い」は、移民問題をめぐる意見の隔たりをあらためて浮き彫りにした。

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