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「ミスター・アグリー」の正体は3人の顔。ストーンズ新作ジャケの制作秘話

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BY FRONTROW Editorial Dept.
「ミスター・アグリー」の正体は3人の顔。ストーンズ新作ジャケの制作秘話
画像提供:ユニバーサル ミュージック

ザ・ローリング・ストーンズの最新アルバム『フォーリン・タングス』のジャケットに描かれた男は、実在しない。キース・リチャーズ、ロニー・ウッド、ミック・ジャガーの顔を継ぎ合わせて作られた一人の人物だ。制作の経緯を語る公式Podcastの日本語訳が公開された。(フロントロウ編集部)

頭はキース、中央はロン、口とあごはミック

ユニバーサル ミュージックによると、公開されたのは公式Podcast『Speaking in Tongues』第5回「Under Cover」の日本語訳。カバーアートを手がけたアーティスト、ナサニエル・メアリー・クインが制作の裏側を語っている。

あの肖像は、キース・リチャーズの頭部、ロニー・ウッドの中央部分、ミック・ジャガーの口とあごを融合させたものだという。ミックはこの人物を“ミスター・アグリー”と呼んでいるらしい。メンバーの顔を並べるのではなく、ひとりの人間に合成してしまうという発想が、そのまま採用されている。

ザ・ローリング・ストーンズ『フォーリン・タングス』のアルバムジャケット
画像提供:ユニバーサル ミュージック

きっかけは、ミックがクインの個展を訪れたことだった。その後、ミックとプロデューサーのアンドリュー・ワットとの電話で新作から4曲を聴かされたクインが「3人の顔を融合させたい」と提案すると、ミックは「俺も同じことを考えていた」と応じたという。

ボツになった「速い車から降りてくる3人」

ところが、話はそこで決まらなかった。最初の案を見たミックは「少しラフに見える」と感じ、別案の制作を依頼している。

そこで浮上したのが、3人が“速い車”から降りてくるというアイデアだった。クインはそこからジェームズ・ボンドとフランシス・ベーコンを連想し、黒いヴィンテージ・カーと曲がった灰色の道を組み合わせた作品を制作。だが最終的には、よりストーンズらしいという理由で“ミスター・アグリー”案が採用された。

ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド
photo credit: Kevin Mazur

クインは背景色について、1978年の『女たち』のカラーパレットを参考にしたことも明かしている。過去のジャケットを参照しながら、しかし現在の聴かれ方も計算に入れていた。「スマートフォンに表示したときに、そのイメージがしっかり映えるようにしたかった」——ストリーミング時代のジャケットは、まずサムネイルとして機能しなければならない。『フォーリン・タングス』が日本でもチャート上位に食い込んだことを思えば、その計算は外れていない。

直筆サイン入りのアート・カードが、8月28日から名古屋に

このアートワークに関連して、ミック、キース、ロンの3人による直筆サイン入りのアート・カードが、全国4都市のタワーレコードを巡回展示されている。サイズはLPと同じ大きさだ。

ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッドの直筆サイン入り『フォーリン・タングス』アート・カード
画像提供:ユニバーサル ミュージック

最初の展示は大阪・梅田NU茶屋店で8月10日から23日まで。続いて名古屋パルコ店で8月28日から9月6日、福岡パルコ店で9月11日から20日、札幌パルコで9月25日から10月4日まで並ぶ。発売前に渋谷で直筆サイン盤が展示されたときと同じく、実物を見られる機会は期間限定だ。

期間中は対象商品の購入者を対象に、特製スペシャル・ポスターが当たるSNSキャンペーンも実施される。『フォーリン・タングス』は2026年7月10日に発売された。

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