『ハリー・ポッター』屈指のインパクトを誇るキャラクターが、ギョロリと動く魔法の義眼を持つ「マッドアイ」ことアラスター・ムーディだ。しかし彼には「登場のほとんどが偽物だった」という、シリーズ最大級のどんでん返しが仕掛けられている。この記事では、マッドアイの正体と実績、偽物事件の真相、そして最期まで、まとめて解説する。
マッドアイ・ムーディとは?

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | アラスター・ムーディ |
| 職業 | 元・闇祓い(オーロール) |
| 異名 | マッドアイ(狂い目) |
| 特徴 | 魔法の義眼、義足、傷だらけの顔 |
| 口ぐせ | 「油断大敵(Constant Vigilance!)」 |
ムーディは魔法省史上屈指の伝説的な闇祓い。アズカバンの独房の半分は彼が捕えた闇の魔法使いで埋まったといわれるほどの実績を持つ。全身の傷と失った目と脚は、その戦歴の勲章だ。あらゆる方向を見通し、透明マントすら見破る魔法の義眼が「マッドアイ」の異名の由来になっている。
衝撃の真相:4作目のムーディは偽物だった
ムーディの初登場は『炎のゴブレット』。ホグワーツの闇の魔術に対する防衛術の教師として1年間活躍する——のだが、実はこの1年間のムーディは、デスイーターのバーティ・クラウチ・ジュニアがポリジュース薬で変身した偽物だった。本物は自宅で襲われ、トランクの底に監禁されたまま。生徒に慕われる名物教師が最初から最後まで替え玉だったという仕掛けは、初見ではまず見抜けない。見返すと、偽ムーディがハリーを優勝カップ(ヴォルデモートへの転送装置)へ誘導し続けていたことが分かり、ぞっとするはずだ。
本物のムーディはどんな人?
5作目『不死鳥の騎士団』から登場する本物のムーディは、不死鳥の騎士団の中心メンバー。極度の用心深さは偽物以上で、飲み物は常に自分の携帯用の杯からしか口にしない徹底ぶりだ。ぶっきらぼうだが仲間からの信頼は厚く、若い闇祓いトンクスの師匠的な存在でもある。彼女の人物像は騎士団の仲間たちとともに、キャラクター一覧の記事でも紹介している。
マッドアイの最期
『死の秘宝』の序盤、ハリーをダーズリー家から移送する「7人のポッター作戦」で、一行はデスイーターの大軍に襲撃される。ムーディはこの空中戦で、ヴォルデモート本人の死の呪文に倒れた。歴戦の闇祓いの最期があっけない空中戦だったことは、これから始まる戦争の容赦なさを読者に突きつける演出でもあった。遺体も回収されず、仲間たちが静かに杯を掲げる場面だけが残される。シリーズで命を落とした人々は、亡くなったキャラクターを扱う追悼記事でも振り返っている。
「油断大敵!」が教えてくれること
皮肉なことに、「油断大敵」を説き続けた本人が替え玉に入れ替わられ、その偽物の教えが結果的にハリーたちを鍛えた——というねじれた構造が、このキャラクターの面白さだ。偽物と知って見返す『炎のゴブレット』は、初見とまったく違うサスペンスとして楽しめる。あの1年をもう一度確かめたくなったら、映画を見る順番の解説記事からどうぞ。(フロントロウ編集部)


















