『ハリー・ポッター』の魔法界で絶大な人気を誇るスポーツといえば、ほうきに乗って空中で戦う「クィディッチ」。ハリーが1年生にして代表入りした花形競技だが、「ルールがよくわからない」という声も多い。この記事では、クィディッチの基本ルール、4つのポジション、3種類のボールを整理して解説する。
クィディッチとは?
クィディッチは1チーム7人がほうきに乗って空中で競う、魔法界で最も人気のある球技。楕円形のピッチの両端に高さの違う3本のゴールリングが立ち、相手のリングにボールを通せば得点になる。ホグワーツでは寮対抗戦が年間を通して行われ、優勝争いは寮の名誉をかけた一大イベントだ。プロリーグやワールドカップも存在し、『炎のゴブレット』の冒頭ではクィディッチ・ワールドカップ決勝の熱狂が描かれた。
1チーム7人。4つのポジションの役割
選手の役割は4種類に分かれている。それぞれの人数と仕事は次のとおり。
| ポジション | 人数 | 役割 |
|---|---|---|
| チェイサー(追手) | 3人 | クアッフルを運び、ゴールを狙う得点係 |
| ビーター(打者) | 2人 | バットでブラッジャーを打ち、敵を妨害し味方を守る |
| キーパー(番人) | 1人 | 3本のゴールリングを守る |
| シーカー(探し手) | 1人 | 金のスニッチを追い、捕まえれば試合終了 |
4つのポジションの位置関係を図にすると次のようになる。キーパーが自陣のリング前に構え、チェイサーが中盤から前線でクアッフルを運び、ビーターが左右に散ってブラッジャーを打ち返し、シーカーだけが得点に関わらずスニッチを追い続ける。

ハリーが務めたのはシーカー。1年生での代表入りは「1世紀ぶり」と作中で語られるほどの快挙だった。ちなみにチェイサーとして活躍したのがアンジェリーナ・ジョンソンやジニー・ウィーズリー、キーパーは後にロン・ウィーズリーが務めている。
3種類のボールの違い
クィディッチでは性質のまったく違う3種類・計4個のボールが同時に飛び交う。試合を複雑に、そして面白くしているのがこの仕掛けだ。
| ボール | 個数 | 特徴 |
|---|---|---|
| クアッフル | 1個 | 得点用の赤いボール。ゴールに通すと10点 |
| ブラッジャー | 2個 | 選手に襲いかかる黒い鉄球。ビーターが打ち返す |
| 金のスニッチ | 1個 | 羽の生えた小さな金色の球。捕まえると150点+試合終了 |

『秘密の部屋』では、何者かに細工されたブラッジャーがハリーだけを執拗に追い回し、腕の骨折につながった。暴れ球の恐ろしさがよくわかる場面だ。
勝敗のカギを握るのはスニッチの150点
試合は時間制ではなく、シーカーがスニッチを捕まえるまで終わらない。スニッチの150点は非常に大きく、多くの試合はスニッチを捕った側が勝つ。ただし点差が150点を超えて開いていれば、スニッチを捕っても負けることがある。『炎のゴブレット』のワールドカップ決勝がまさにこの展開で、ブルガリアのシーカーであるビクトール・クラムはスニッチを捕りながらチームは敗れた。「負け試合を自分の手で終わらせる」という選択も戦略のうち、というわけだ。
現実世界にも「クィディッチ」がある
じつはクィディッチは映画の中だけの存在ではない。世界各国の大学などでほうきをまたいで走る実写版の競技が生まれ、国際大会まで開かれている。現在は「クアッドボール」の名称で普及が進んでおり、日本にも競技団体がある。魔法は使えなくても、あの熱狂は再現できるらしい。試合のスピード感を映像で味わいたい人は、寮対抗戦の名場面が詰まったグリフィンドールの解説記事もどうぞ。(フロントロウ編集部)




















