日本時間の27日朝に催された第89回アカデミー賞授賞式で、司会者がドナルド・トランプ大統領にステージ上から生ツイートするシーンがあった。
特定の国からの入国禁止令を発令するなど物議をかもす政策を進め、ハリウッドでは支持率が低いトランプ大統領。
今年の映画・音楽祭では多くの受賞者がスピーチでトランプ大統領を批判するコメントをしており、1月のゴールデン・グローブ授賞式では特別功労賞「セシル・B・デミル賞」を贈られた女優のメリル・ストリープがトランプ大統領の政策を批判するスピーチをおこない、トランプ大統領にツイッターで「ハリウッドで最も過大評価された女優の一人」と罵られた。
これをネタにしたのが、2017年度のオスカーで司会を務めたジミー・キンメル。
ジミーはオープニングトークで、客席にいたメリルについて「たくさんの素晴らしい活躍のなかでも、とくにある女優がその退屈で過大評価された演技で長年愛され続けている」と発言。会場中が爆笑するなか、「みなさん、メリルには価値はないけれどぜひ彼女に拍手を贈ってあげてください」と言い、会場中がスタンディングオベーションになってメリルに拍手喝采を贈った。
その後ジミーは、授賞式中にまさかの生ツイートをすると言い出し、スマホを手に。
そしてトランプ大統領のツイッターアカウントに宛てて、「よぉ、ドナルド・トランプ。起きてる?」とツイート。次に、「メリルがこんにちわって言ってるよ」とツイートした。
Hey @realDonaldTrump u up?
— Jimmy Kimmel (@jimmykimmel) 2017年2月27日
— Jimmy Kimmel (@jimmykimmel) 2017年2月27日
一連の行動は会場中からの拍手喝采をさそったが、とくにこのシーンに大喜びしているのが、テレビで生中継を見ていた視聴者。現在ネット上では、「#merylsayshi(メリルがこんにちわって言ってるよ)」というハッシュタグがすごい勢いで拡散している。
業界の大女優を「過大評価」と罵ったトランプ大統領に、業界最大の式典で反撃したハリウッド。トランプ大統領からはどんなリアクションがあるのか?