昨年11月行われたアメリカン・ミュージック・アワード(以下AMA)にサプライズ登場して以来、徐々に公の場に復帰しているシンガーのセレーナ・ゴメス。
昨年夏に全身エリテマトーデスという自己免疫疾患を理由に突然の活動休止を発表してから約3カ月間、自宅やリハビリ施設などで療養に入っていた彼女は、世界ツアーのキャンセルを告げた公式声明でも明かしていたように、以前から病に伴う不安やパニック発作、鬱に悩まされてきた。
3カ月間たっぷりと療養期間を取ったとはいえ、ときにはまだ心のバランスを崩してしまうこともある彼女が、「つらい」と感じたときに思い出している言葉がある。
セレーナが自分を奮い立たせるために思い出す言葉
You are not what happened to you, you are what you chose to become after what happened to you.
あなたという人間はあなたの身に起こったことで決まるのではなく、起こってしまったことを受けて、自分が「こうなりたい」と望んだ人間になるのです。
この言葉は、心理学者カール・グスタフ・ユングが遺した格言をもとに進化したもの。現在は様々なアレンジが加えられ、海外のSNSなどで拡散されている。
セレーナの場合、おそらく、この格言に出てくる「あなたの身に起こったこと」は彼女が抱える難病のこと。
そして、その病気という運命を受け入れて生きていくうえで、自分が一体どんな人間になりたいかを問いかけ、不安に打ち勝てるよう常に自分を奮い立たせているよう。
セレーナが心に留めているこの格言は、誰にでも自分に置きかえて捉えることができるもの。精神的に「つらい」と感じることが多い人は、自分に当てはめて考えてみると良いだろう。もしくは、彼女が選んだこの言葉でなくとも、セレーナのように何かひとつ心の支えになる格言を持っていると、心が折れそうなときの支えになってくれるはず。