12月13日の朝、かねてから2020年の大統領選へ出馬すると宣言している人気ラッパーのカニエ・ウェストが、次期大統領のドナルド・トランプ氏と面会を果たした。
カニエがトランプタワーへ
カニエは午前9時15分ごろ、NYにあるトランプ氏の所有するトランプタワーを訪れ、トランプ氏と15分ほど対談。2人は人生について語り合い、その場にはトランプ氏の娘イヴァンカも同席していた。
以前からアメリカ大統領選に出馬すると宣言しているカニエだが、今回の面会では、大統領選に関する話はせず、人生について語り合ったとTMZが報じている。
対談後、カニエとともに記者の写真撮影に応じたトランプ氏は、「私たちは長年の友人なんだ」とコメント。トランプ氏はその後カニエと握手を交わし、「体を大切に。また会おう」と、カニエに語りかけた。
カニエの訪問の目的
同日の午後、カニエはツイッター上に今回の訪問の理由を、「多文化問題について議論するために、トランプ氏に会いたかったんだ」と、コメント。
さらに、「その問題には、いじめ、教師への支援、教育課程の近代化、そしてシカゴでの暴力が含まれている」と、その詳細を明かし、「心から変化を望むのなら、将来の大統領と直接的なコミュニケーションをとることが重要だと思ったんだ」と、アメリカの将来のためにトランプ氏との対談を決めたと語った。
また、カニエは最後に「#2024」というハッシュタグをツイート。次期大統領の1期目が終わる2020年に出馬すると宣言していたカニエだが、4年後ではなく、その次の2024年に出馬時期を変更することに決めたよう。
キムやセレブの反応
関係者がUs Weekly誌に語ったところによると、カニエの妻でリアリティスターのキム・カーダシアンは事前にカニエのトランプ氏訪問を知っており、彼の意思を尊重しているという。
また、このカニエの訪問に、映画『天使にラブソングを』の女優ウーピー・ゴールドバーグが反応。ウーピーは自身が出演するアメリカのトークショー『ザ・ヴュー』でこのニュースを紹介し、あきれた様子で頭を振ったあと、「何を言えばいいか分からないわ」とコメントした。
そのほか、ヒラリー氏を支持していた女性DJサマンサ・ロンソンは、「あなたはオバマ大統領とともに、どんな変化をもたらそうと働きかけてきた?ああ、そうだった。何もしていなかったわね」と、カニエに対し批判のツイートを投稿。
カニエは過去に、妻のキムとともにヒラリー氏が所属する民主党に寄付を行うなどしていたためヒラリー支持者とみられていたが、最近になって突然トランプ氏の支持を表明。自身のコンサート中に、「俺は投票しなかった」「でも投票してたら、トランプに入れてたね」と宣言し、観客からブーイングを受けていた。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Megumi Kuga、スプラッシュ/アフロ、ニュースコム