それは、胸元に安全ピンをつけた写真に「# SafetyPin(セーフティ・ピン)」というハッシュタグをつけて公開する運動。
人々のこの行動には、安全ピンというアイテムにかけて「移民や人種、性別、宗教、同性愛に関係なく、私はすべての人にとって平等に接する、安全な存在である」ということをアピールするという意味がある。
「私はあなたにとって安全な人間です。私はあなたの味方です」
このムーブメントは、もともとは、今年6月にイギリスのEU離脱が決定した際に同国内での移民への圧力が強まった際にスタートしたもの。
先週の米大統領選後、アメリカ各地でトランプ氏の支持者によるものと思われるヘイト・クライムが急増していることを受け、マイノリティの人々が少しでも安心して生活できるようにと、アメリカでもこの運動がさかんになりつつある。
セレブでは映画『スター・トレック』でピカード艦長を演じた俳優のパトリック・スチュワートがいち早く参加。
選挙運動中はマイノリティに対して厳しいマニフェストを掲げてきたトランプ氏。現在、大統領選の結果を覆す署名活動が行われ、セレブたちもそれに参加しているが、彼が正式にアメリカ大統領に決定したあかつきには、今後4年間、胸元に安全ピンをつけた人々を街で見かける機会が増えるかもしれない。