ジェイ・Zと並び史上最も多くのグラミー賞に輝いているラッパーのカニエ・ウェストが、コンサート中にドナルド・トランプ氏への支持を表明して世間を騒然とさせている。
しかし実はカニエ、ずっとヒラリー氏を支持してきたセレブなのだ。
今回の選挙には参加していない
11月17日にサンノゼでコンサートをおこなったカニエは、パフォーマンスを中断して大統領選についての議論をスタート。
「ヒラリーとトランプそれぞれに投票した人たちが音楽で結束できる」「人々を分断することこそ政治の悪いことだ」という持論を展開して当初は拍手を受けていたものの、その後、風向きが変化。
今回の大統領選で「俺は投票しなかった」と明かすと、「でも投票してたら、トランプに入れてたね」と宣言すると、笑う人もいるなか、多くの人はブーイング。「間抜け野郎」「くそくらえ」などと叫ぶ人や、ステージに物を投げる人まで現れた。
トランプ氏を支持する理由
カニエいわく、彼が支持しているのはトランプ氏の政策ではなく、これまでの政治家とは一線を別けた手腕。
トランプ氏の討論のやり方やSNSを駆使した選挙戦略を褒めており、政策に関しては、「だからといって俺は黒人の命が大切じゃないって言ってるわけじゃない。女性の人権や同性愛者の人権を信じてないわけじゃない」と、トランプ氏とは違う意見を主張した。
「常識」とは違うやり方で取る人を「革新者」と呼んで称えているカニエには、トランプ氏のやり方は「革新的」と写っているようだ。
ヒラリー氏や民主党に献金
ただフロントロウ編集部で調べたところ、カニエはじつはヒラリー氏支持者だった。
2014年にはヒラリー氏の党である民主党に約150万円を寄付しており、2015年にはヒラリー氏に約27万円寄付している。
妻であるリアリティスターのキム・カーダシアンも2014年に約150万円を民主党に寄付しており、夫妻でヒラリー氏とのセルフィーを公開したことさえある。
2020年の大統領選出馬を表明
カニエはコンサート中のスピーチで次期大統領選がおこなわれる2020年に出馬するつもりがあることも告白。
しかし「投票しなかった」と語り今回の選挙にも参加しなかった彼が、国民に認めてもらえるとは到底思えない。