トランプ大統領にティファニーが物申す
以前からドナルド・トランプ大統領は、温暖化対策を推し進めるどころか「温暖化は起こっていない」ときっぱり言い切るなど、温暖化の事実そのものを否定。また、今年3月には温暖化対策を見直す大統領令に署名をして、世界中から非難を浴びていた。
そんなトランプ大統領に対して、20年以上前から環境問題に取り組んでいる、宝石ブランドのティファニーがメッセージをSNSに投稿。
「親愛なる、トランプ大統領へ。私たちは現在も温暖化の渦中にあります。どうかパリ協定からアメリカを脱退させないでください。温暖化による被害は事実であり、その脅威は地球と子供たちに刻一刻と差し迫っています」という、トランプ大統領に温暖化対策について考え直すよう強く求める言葉が。
パリ協定とは、2015年に採択された温暖化などの気候変動に関する国際的なルールで、日本やアメリカを含む110の国と団体が同意。しかしアメリカは今、このパリ協定からの離脱がウワサされており、そこへティファニーが「待った」をかける形となった。
新聞広告も使ってトランプ大統領にアピール
ティファニーによるトランプ大統領への「説得」はツイッターだけにとどまらず、上記のものとまったく同じ文章を米ニューヨーク・タイムズ紙にも掲載。新聞広告を使ってまでメッセージを発信するあたりに、同ブランドの本気度がうかがえる。
ちなみにこのティファニーの大胆ともいえる一連の行動を、「とても誇りに思う」「よくぞ言ってくれた」と、多くの人が支持。インスタグラムに投稿されたメッセージには、現時点で6万件以上の「いいね」がついている。
ティファニーとトランプ大統領には接点が
ティファニーとトランプ大統領にはいくつか接点があるのをご存じだろうか? たとえば、トランプ大統領の次女ティファニー・トランプの名前は、同ブランドから取ってつけられたもの。
しかも、トランプ大統領がNYに所有するトランプ・タワーは、偶然か否かティファニー本店のとなりに位置している。ティファニーとちょっとしたつながりを持つトランプ大統領が、同ブランドからのメッセージにどう応えるのかに注目したい。