フィットネスモデルとして活躍していたあるモデルが、約7万人ものフォロワーを失ってでも自身のインスタグラムで正直な意見を述べて伝えたかったこととは?

「引き締まった体の写真を載せません」

 トレーニングによって手に入れた引き締まった美ボディを持つソフィー・グレイというフィットネスモデルが、これ以上インスタグラムで自慢の体を披露しないと宣言した。

「これからは私のインスタグラムには一切、引き締まった体の写真を載せません。シックスパックやサイ・ギャップを手に入れても幸せにはなれません。ピザとクッキーの方が死ぬほど美味しくて幸せなのに、女性は食べ物以外で幸せを満たすように言われるのにうんざりです。何年もフィットネス業界にいたけれど(中略)もう無理」

 ソフィーがこうした決断をした理由は、トレーニングがつらかったというわけではない。

 自分の脚の形が気に入らないという自己嫌悪からはじめたソフィーのワークアウト。理想の体に近づくため、すべてを削って手に入れたボディだけれど、心が満たされることはなかったという。

 それでもソフィーは、フィットネスモデルとして手に入れた理想の体をインスタグラムに投稿していた。
 しかし、次第に自身が投稿する写真を誰かが見て、自分と同じように自己嫌悪に陥ってしまうのではと考えるように。
 この悪循環を阻止するために、ソフィーは女性が憧れるボディの写真の裏に隠れた胸の内を告白しようと決意。

 「フィットネス女子」という言葉が日本でもトレンドになっているように、確かにワークアウトはストレス発散になり、自分の求める体型に近づけるようにボディメイクしていくことで幸福感を得る人もいる。

 ただソフィーの場合は、ワークアウトが中毒化してしまい幸福感を感じることができなかったため、好きなことをして自分を愛したほうが、理想の体を手に入れるより幸せと感じるようになった。

 ソフィーはこうした正直な思いを訴えるも、フィットネスモデルという立場ゆえ、一時は約7万人ものフォロワーを失ってしまう。

 それでも外見の美しさを磨くより、自分自身を愛することで内面が満たされていくことの大切さを訴え続けているソフィーに共感の声も多く、彼女のインスタグラムは徐々にフォロワーを取り戻している。

 

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