2020年3月8日の国際女性デーを記念して、フロントロウで人気を博した女性にまつわる話題を再報。今回は、2017年頃から欧米で新たなキーワードとして登場し、インスタグラムでも流行った「ウーマンスプレディング」について。女性セレブたちがわざとインスタで「開脚」している理由とは?

セレブがこぞって取り入れる大胆「開脚ポーズ」

 これまでにもさまざまな流行ポーズを生み出してきたインスタグラムで、今、新たなブームとなっているのが、女性たちが大胆に脚を広げる「ウーマンスプレッディング(Womanspreading)」というポーズ。

 人気セレブやモデルたちも早速取り入れているこのポーズには、じつは女性の権利や強さを訴える熱いメッセージが込められている。 

画像: 神ボディと称されるモデルのエミリー・ラタコウスキー。©Emily Ratajkowski/ Instagram

神ボディと称されるモデルのエミリー・ラタコウスキー。©Emily Ratajkowski/ Instagram

画像: 2017年の「最も稼ぐモデル」トップ10に初ランクインを果たしたベラ・ハディッド。©Bella Hadid/Instagram

2017年の「最も稼ぐモデル」トップ10に初ランクインを果たしたベラ・ハディッド。©Bella Hadid/Instagram

画像: ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルズのエルザ・ホスク。©Elsa Hosk/ Instagram

ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルズのエルザ・ホスク。©Elsa Hosk/ Instagram

画像: 米男性誌MAXIMが選ぶ「最もホットな女性」に選ばれたモデルのヘイリー・ボールドウィン。©Hailey Baldwin/ Instagram

米男性誌MAXIMが選ぶ「最もホットな女性」に選ばれたモデルのヘイリー・ボールドウィン。©Hailey Baldwin/ Instagram

画像: 長すぎる美脚が話題の2世モデル、カイア・ガーバー。©Kaia Gerber/ Instagram

長すぎる美脚が話題の2世モデル、カイア・ガーバー。©Kaia Gerber/ Instagram

画像: 人気急上昇中の美女シンガー、デュア・リパ。©Dua Lipa/ Instagram

人気急上昇中の美女シンガー、デュア・リパ。©Dua Lipa/ Instagram

画像: 世界で最も多くのインスタグラム・フォロワー数を持つシンガーのセレーナ・ゴメス。©Selena Gomez/ Instagram

世界で最も多くのインスタグラム・フォロワー数を持つシンガーのセレーナ・ゴメス。©Selena Gomez/ Instagram

  

「ウーマンスプレッディング」とは?

 このポーズの「ウーマンスプレッディング(Womanspreading)」というネーミングは、すでに存在している「マンスプレッディング(Manspreading)」という男性版の言葉を女性版にアレンジしたもの。

 「マンスプレッディング」とは、巷でよく見かける、男性が電車や公共の場所などで周囲の迷惑を気にせず豪快に脚を広げて座る行為を意味し、他人、とくに女性への配慮に欠けるとして、ここ数年、海外のさまざまな国で議論の的に。

画像: 自己中心的で傲慢な様子が批判の的に。「マンスプレッディング」という言葉は、2015年にはオックスフォード英語辞典にも掲載されている。©Alarmy

 自己中心的で傲慢な様子が批判の的に。「マンスプレッディング」という言葉は、2015年にはオックスフォード英語辞典にも掲載されている。©Alarmy

 ニューヨーク都市圏交通公社では2014年から「マンスプレッディング」の防止を目的としたキャンペーンが展開されているほか、スペイン・マドリッドの公共交通機関では2017年6月から「マンスプレッディング」禁止が制定された。

画像: スペインの電車内に貼られている「マンスプレッディング禁止」のサイン©Ayuntamiento Madrid/ Twitter

スペインの電車内に貼られている「マンスプレッディング禁止」のサイン©Ayuntamiento Madrid/ Twitter

 一部では“男性の権力への奢り”の象徴としてとらえられている「マンスプレッディング」を皮肉り、女性たちが自信やパワー、強さを表現するポーズとして取り入れているのが「ウーマンスプレッディング」というワケ。

 さらに、このポーズには「女性は股を開いて座るべきではない」、「常におしとやかに、行儀良く振る舞うべき」という昔からのステレオタイプに挑むという意味も秘められている。

 単なるセクシーポーズかと思いきや、「ウーマンスプレッディング」には社会問題を風刺した深いメッセージが込められていた。

※本記事の最初の投稿日:2017年11月27日

(フロントロウ編集部)

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