あえてカラフルな衣装を選んだ3人
2018年度のゴールデン・グローブ賞は、セクハラ騒動に抗議することに団結して、男女問わずドレスやスーツの色が黒で統一された。
メリル・ストリープやアンジェリーナ・ジョリー、ゲイリー・オールドマンなどの名だたる大御所セレブをはじめ、アワードに参加したほぼ全員が黒の衣装を着用。


しかし、この「暗黙のルール」に逆らうように、3人がカラフルなドレスを着用してやってきた。
しかも、この3人の中には、なんとゴールデン・グローブ賞の授与式を主催するハリウッド外国人映画記者協会の会長であるメハー・タットナの姿が。

「黒」を着用しなかった理由とは?
メハーのほかに、女優のブランカ・ブランドとモデルのバーバラ・マイヤーが、レッドやベージュのドレスを着用してやってきた。
黒一色の衣装とともに、女性に対する差別の終わりを訴える「Time's Up」などのムーブメントが強く訴えられた同アワードで、あえてカラフルなドレスを着たのには理由があった。
アワードの主催者であるメハーが真っ赤なドレスを着用したのは、彼女のインド人というルーツを大切にしたためだと、The Wrapが説明した。
インドの文化にとって「赤」は祝福の色であり、祝いの席では赤色の衣装を着るという習慣がある。さらに、メハーは、75回目を迎える2018年度のゴールデン・グローブのために、黒い衣装を着るという「暗黙のルール」ができる前から、母親と一緒にドレスを選んでいたのだという。

自身の文化を重んじて黒のドレスを選ばなかったメハーだけれど、「Time's Up」へのサポートを表明している。
メハーと同じく、赤いドレスを着用したブランカも「赤が好きな色なの。赤いドレスを着ているからってムーブメントに反対しているわけじゃない」と、Refinery29にコメント。

フラワーの刺繍が施されたベージュのドレスを着用したバーバラも、自身のインスタグラムを通して、セクハラ騒動に抗議するムーブメントへの支持を表明しつつも、男性のために着たい服を制限するのではなく、自由に服を選ぶことで「自由」を表現していると、黒いドレスを選ばなかった理由を説明した。
