そんなグラミー賞で注目すべき楽曲を総まとめしてご紹介します。
「Family Feud」ジェイ・Z feat. ビヨンセ
主要3部門を含む、最多8部門にノミネートされているジェイ・Z。アルバム『4:44』、シングル「ザ・ストーリー・オブ・O.J.」などがノミネートされるなか、注目は、最優秀ラップ/ソング・コラボレーション部門でノミネートされた「Family Feud」。妻のビヨンセをフィーチャリングした同曲は、2444年から2018年にさかのぼる展開で未来の世界を描く。女優のジェシカ・チャステインら豪華俳優陣がMVに出演していることでも話題に。
「ハンブル」ケンドリック・ラマー
昨年からノリに乗っているケンドリック・ラマー。年間最優秀レコードに輝いている大ヒットシングル「ハンブル」は外せない。対人関係でも恋愛においても、何事も「謙虚(=ハンブル)」な姿勢でいることの重要性を訴えた歌詞の一方で、MVは一度見たらきっと忘れない、強烈なヴィジュアルを放っている。
「デスパシート」ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキーfeat.ジャスティン・ビーバー
2017年に空前の大ヒットとなった同曲は、年間最優秀レコードと年間優秀曲にノミネートされた、まさに1年を代表した楽曲のひとつ。ジャスティン・ビーバーがスペイン語で歌ったことにも注目され、この歌でスペイン語の「Despacito(デスパシート)=ゆっくり」の意味を知った人も多い。
「Redbone」チャイルディッシュ・ガンビーノ
年間最優秀レコードにノミネートされた同曲が収録されたアルバム『アウェイクン、マイ・ラブ!』は、強者揃いの年間最優秀アルバムにノミネート。チャイルディッシュはシンガーとして活躍するほか、ドナルド・グローヴァーという名前で俳優としても活動。さらにコメディアンや作家など、マルチな才能を発揮している。
「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」ブルーノ・マーズ
主要3部門ほか、6部門にノミネートされているブルーノ。彼のアルバム『24k・マジック』は、アルバムを通してゴージャスな世界観を十二分に表現した。同曲も「マンハッタンにコンドミニアムを持ってるんだ」「マイアミのビーチハウスを借りようぜ」…と、セレブライフ満載な1曲。
「グリーン・ライト」ロード
ロードのアルバム『メロドラマ』は、今年の年間最優秀アルバム部門で唯一の女性シンガーのノミネートとなった。同曲は、今までのロードの楽曲とは異なるアップビートなテンポで、別れを決意した気持ちを歌う失恋ソング。
「イシューズ」ジュリアン・マイケルズ
数々の大ヒット曲を手掛けた天才作曲家の顔を持つジュリア。恋愛中毒だという彼女がシンガーとしてリリースした同曲は、不安障害やうつ病など、心の病を抱える人が経験する恋愛の悩みを歌ったラブソング。
「ボーダック・イエロー」カーディ・B
元ストリッパーという経歴を持つ逸材ラッパーのカーディは、ブルーノとのコラボ・リミックス曲「フィネス」が話題を呼び、アワードでパフォーマンスすることが決定している。そんな彼女のシングル「ボーダック・イエロー」は、女性ラッパーによる単独制作した楽曲で19年ぶりにチャート1位を獲得し歴史を塗り替えた。
「ステイ」ゼッド&アレッシア・カーラ
ゼッドとアレッシア・カーラによる同曲は、最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)にノミネート。アレッシアは、ロジックとカリードとともに自殺防止ホットラインの番号をタイトルにした「1-800-273-8255」にも参加しており、授与式でのパフォーマンスも予定している。昨年のMTVのVMAでは、ステージで歌唱中にすっぴんになる驚きのパフォーマンスを披露しただけに、今回のパフォーマンスにも注目が集まっている。
「サマー・バマーfeat. エイサップ・ロッキー&プレイボイ・カルティ」ラナ・デル・レイ
アルバム『ラスト・フォー・ライフ』が最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムにノミネートされているラナ。生きることへの欲求を唄ったアルバムから、同曲は人気ラッパーのエイサップとコラボした秘密の恋がテーマの官能的な雰囲気が広がる1曲。
「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン
ポップ部門で2部門にノミネートされたエド。Spotify Japanによると、2017年でアルバム『÷(ディバイド)』と、同曲「シェイプ・オブ・ユー」が日本国内で最も再生され、記録的大ヒットを収めた。
「ミリオン・リーズンズ」レディー・ガガ
2017年のヴィクシーショーでも披露した同曲が、最優秀ポップ・パフォーマンス賞(ソロ)にノミネート。同部門は、エドの「シェイプ・オブ・ユー」ほか、ピンク「ホワット・アバウト・アス」、ケシャ「プレイング」、ケリー・クラークソン「ラブ・ソー・ソフト」がノミネートされている。ポップチャートを賑わすアーティスト同士の厳しい争いになりそう。