「94%」がセクハラ被害を受けた
「94%」―セクハラ被害を受けた経験があることを告白したのは、すべてハリウッドのエンタメ業界で働く女性たち。
米USA TODAY紙が2017年12月から約1ヵ月間行った調査で、俳優やプロデューサー、作家などの職業につく843人の女性に仕事上でなんらかのセクハラやレイプなどの被害を受けたことがあるか聞いたところ、94%もの女性がイエスと答えたのだ。

しかもその女性の多くが、被害者より力のある立場にいる年上の人から被害を受けたという。さらに約5分の1の女性が、最低でも1度は性的なことを強要させられたことがあると語った。
以下がその詳細。
・受け入れがたい性的な仕草をされたりコメントやジョークを言われたりした:87%
・他人が性的な言葉をかけられているのを目撃した:75%
・性的に触れられた:69%
・立場を利用して従業員や管理職の人と性的関係を結ぼうとする人を知っている:65%
・性交や関係を持つことを誘われたことがある:64%
・同意なしに性的な写真を見せられた:39%
・局部を見せつけられた:29%
・性交をさせられた:21%
・オーディションで突然裸になるよう言われた:10%
この調査はすべて回答者の自らの意思で行われたものを集計した結果。リアルな事実が浮き彫りとなったなかで、こうした被害を報告して職場環境が改善したと答えたのはたったの28%。
セクハラを撲滅しようとするムーブメントが盛んに行われるハリウッドで、まだまだ解決されていない課題が数字となって明らかになった。