ロイヤルファミリーの身近で撮影するのは、選ばれたカメラマンだけが許可されている。フロントロウ編集部は、10年以上英国のロイヤルファミリーを撮影する、ゲッティイメージズのカメラマンクリス・ジャクソンを取材。
スペシャル写真企画の第1回目ハリー王子の歴史に続き、今回はハリー王子とメーガン妃2人のこれまでの歩みにフォーカス。
ロイヤルカメラマンのクリスにとくに思い入れのあるハリー王子の写真を選んでもらい、当時を振り返りながらのコメントを掲載する、ロイヤルウェディングを記念したスペシャル写真企画をお届け。
ハリー王子とメーガン妃の2人のこれまでの歩み:
公式イベントに、初めてメーガン妃を同伴した時
「ハリー王子がトロントのインビクタス・ゲームズにメーガンさんを連れてきたものの、正式な発表がなかったので、イギリス中で様々な推測が飛び交いました。
インビクタス・ゲームズは、ハリー王子にとってとても意義のある取り組みなので、そこでメーガンさんをお披露目したことには大きな意味があります。
手をつないで車いすテニスの観戦に向かい、終始リラックスして寄り添っていた様子からは早くも2人の間の深い愛情が伝わってきました。
この写真からも分かるように、2人はいつも自然体でリラックスして接していて、いつでも仲
睦まじいので、撮影する側もとても温かい気持ちになります」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
喜びあふれる、ケンジントン宮殿での婚約
「婚約記念の撮影会では“幸せそうなカップル“を通り越して、喜びあふれる様子が伝わってきました。
ダイアナ妃が大好きだったケンジントン宮殿で行われた撮影会でしたが、この日はお天気にも恵まれ、2人の笑顔が太陽のようにまぶしかったのを覚えています」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
王室ファミリーの一員に、サンドリンガムのクリスマス
「イギリス王室にとってクリスマスはとても大事な行事です。去年ハリー王子は、サンドリンガム教会への行進に婚約者のメーガンも連れていきました。
ウィリアム王子とケイト妃、ハリー王子とメーガンが、エリザベス女王との別れ際にお辞儀と会釈をしている様子からは、メーガンも王室ファミリーの一員として認められているということが見て取れます」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
カディフ訪問で、到着を待つ小学生にサインをする2人
「私の故郷でもあるカディフへの訪問が電車遅延により遅れてしまったのですが、集まった小学生は体を温めるために合唱しながら2人の到着を待っていました。
そのことを知った2人はなるべく多くの若者と交流できるように時間をかけて、小学生と会話をしていました。この1枚は、10歳のケイトリン・クラークさんがメーガンに手書きのサインを書いてもらっているときの写真です。きっと彼女は一生の宝物として大事にするでしょうね」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
ぎりぎりの告知にもかかわらず、多くの観衆を集めたベルファスト訪問
「ぎりぎりまで公表されていなかったが、2人はアイルランドのベルファストも訪問しています。内密にされていたにもかかわらず、大勢の観衆が集まっていて、2人がベルファストの古いパブから出てくるのを待ち構えていました。人気ぶりが伺えます。
2人が技術イノベーションセンターを訪れている際に、窓から差し込む優しい光がちょうどいい加減になっていて、ポートレイトを撮るには最適だったので撮影しました。
2枚目は観衆に向かって手を振りながら挨拶している様子です」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
仲の良い2人の様子がみれるショット、女性のエンパワーメントレセプションにて
「イギリス連邦首脳会議開催中、2人は様々な行事に参加していました。女性エンパワーメントのためのレセプションで少しお茶目な様子を見せた2人の写真です。
笑顔で向かい合う2人のバックの吹き出しが、リヒテンシュタインのポップアートのような構図になっているのもおもしろい1枚に仕上がりました。普段の2人の様子が垣間見れる素敵な写真になっています」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン
バスで行われたインビクタス・ゲームズの英国予選会
「メーガンはトロントのインビクタス・ゲームズで世界に初お披露目されただけでなく、その後も色々な競技者や関係者に紹介されています。これも、ハリー王子が自分が大切にしているこの意義あるプロジェクトをしっかり理解し、彼女にも関心を持ってほしいという思いが込められているのだと思います。
2018 年10 月に行われるシドニーの初回大会にも一緒に行く予定です。私自身とても楽しみにしています」
ーゲッティイメージズのカメラマン、クリス・ジャクソン