トランスジェンダーのモデルを「排除」
カイリー・ジェンナーの恋人としても知られる人気ラッパーのトラヴィス・スコットが、8月3日にリリースするニューアルバム『Astroworld』のカバー写真からトランスジェンダーのモデルを排除したとして一部で批判が寄せられている。
トラヴィスの顔をかたどった巨大な置物の前で、バーレスクに登場しそうなセクシーな美女たちがポージンズするこのカバー写真。
このカバー写真には、本来ならもう1人、アマンダ・レポレというトランスジェンダーのモデルが写っていたのだけれど、最終的には彼女だけが削除されてしまった。
元の写真がコチラ。左奥に、発表されたカバー写真にはいないアマンダの姿が確認できる。
削除されたモデルがトランスジェンダーであったということもあり、LGBT+コミュニティの人を中心に批判が殺到。
差別を訴える意見が寄せられるなか、アマンダが削除されてしまったのには意外な理由があったことが、アマンダ本人によって明らかとなった。
トランスモデルが削除された「意外な理由」
アマンダは自身のインスタグラムで、修正される前の写真を投稿。
そこで「トラヴィス・スコットのニューアルバムのカバーで、(今回の撮影を担当したフォトグラファーの)デヴィッド・ラシャペルの素晴らしい作品に携われてとっても光栄。でもトラヴィスが投稿した写真には私が写っていないのか気になるわ」といったコメントを残した。
しかしアマンダはすぐに同じ投稿にコメントを追加して、批判を受けるカバー写真についてこう語った。
「もう困っちゃう!この写真の私に引きつけられて、みんなの視線を奪っちゃったみたい!もう…デヴィッドとトラヴィス愛しているわ」
初めは自分の写真がないことを疑問に思ったアマンダだけれど、その疑問はすぐに解決したようで、「アマンダが輝きすぎていたから」という理由で完成したカバー写真から、やむを得ずアマンダを削除したことを説明した。
アマンダ本人は、削除された理由がわかってから気にしている様子はないけれど、今も一部では批判の声が上がっている。
思わぬ騒動に発展してしまった今回のカバー写真。これに対してトラヴィスと彼の広報担当はコメントを発表していない。(フロントロウ編集部)
※追記(2018年8月6日)
トラヴィス本人がツイッターを更新。ニューアルバムはヘイトではなく愛を表現するものだとし、批判されていたLGBT+コミュニティを排除するようなつもりはなかったことをコメント。LGBT+コミュニティに敬意を払っていることを明確にし、誤解を生んでしまったことを謝罪した。