女優のジュリア・ロバーツ(50)と言えば、20代で主演した映画『プリティ・ウーマン』でブレイクし、その後は30代で映画『ノッティング・ヒルの恋人』、40代で『食べて、祈って、恋をして』に主演するなど、数々の恋愛映画をヒットさせ、世界中の女性たちの憧れや共感を集めて来た。
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リチャード・ギアと共演した『プリティ・ウーマン』(1990年公開)。
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『ノッティング・ヒルの恋人』(1999年公開)では、冴えない書店主と”格差恋”に落ちるハリウッド女優を熱演。共演はヒュー・グラント。
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「食べて、祈って、恋をして」(2010年公開)では自分探しの旅をしながら本物の愛を見つけるヒロインを熱演。
これまで各世代の女性たちのロマンスを描いた作品でさまざまなタイプのヒロインを演じてきたジュリアだが、40代後半から50代に突入した近年は、“恋愛モノ”への出演が激減している。
そのことについて、10月28日には51歳となるジュリアが初めて言及したのだが、彼女が「もう恋愛映画に出演しない」と言い切る背景には、50代に突入した彼女の“年齢”だけではない、深い理由が秘められていた。
最新主演作となるスリラードラマシリーズ『Homecoming(ホームカミング)』のプロモーションのためEntertainment Tonightとのインタビューに登場したジュリアは、自身の恋愛映画への熱い思いを語ったうえで、恋愛映画のヒロインを卒業した理由についてこんな風に説明した。
「世間の人々に、私はロマコメ作品にばかり夢中になっていると思われていた時期があったわ。私は恋愛映画が大好きだし、出演するのも大好き、もちろん観るのも大好きよ。でも、私のように、人生においてある程度の経験を積んでしまうと、もうロマコメというものがしっくりこなくなってしまう時が来るの」。
ジュリア曰く、プライべートでもさまざまな人生経験を積み、精神的に成熟した大人である役者が、恋愛映画にありがちな夢見がちでナイーブな役柄を演じることに、観客たちは白々しさを感じてしまうはずだという。
「年齢だけでなく、人々が私という人間がどんな人生を歩んできたかを知ってしまっているということがネックになるのよね」と、一度の離婚を経験し、3児の母となった自身が、ちょっとやそっとのことで取り乱したり、簡単に恋に落ちたりする恋愛映画のヒロインを演じるのには、もう無理があると感じていることを明かした。
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今後、恋愛映画に出演する可能性について「主人公の母親役とかでなら、また出演したいかな」と話したジュリア。
恋愛映画の一時代を築いた彼女だけに、今後彼女が演じる“恋するヒロイン”にはお目にかかれないと思うと寂しい気もするが、また別のジャンルの作品での活躍にも注目したい。(フロントロウ編集部)