アリアナ・グランデが米Billboardが選ぶ「Woman of the Year(ウーマン・オブ・ザ・イヤー)」賞を受賞。スピーチの中で“最高で最悪”だった2018年について思いを馳せた。(フロントロウ編集部)

 元カレたちへの感謝を歌った曲「サンキュー、ネクスト(Thank U, Next)」のミュージックビデオの再生回数が史上最速で1億回を突破し、世界中の音楽チャートで1位を席巻するなど、シンガーとしては最高の成績を残して2018年の幕を下ろそうとしているアリアナ・グランデ

 8月にリリースした自身通算4枚目のアルバム『スウィートナー』も、発売初週にして世界13カ国以上でトップセールスを記録するなど、キャリアにおいては申し分の無い1年を過ごした。

 そんな彼女が、米Billboardが毎年恒例で主催している、その年に音楽界で最も目覚ましい活躍を見せた女性を称えるイベント「ウィメン・イン・ミュージック・アワード(Women in Music Award)」で”ウーマン・オブ・ザ・イヤー賞(今年の女性賞)”を受賞。

画像: アリアナ・グランデ、“最高で最悪な1年”を涙ながらに振り返る

 スタンディングオベーションでステージに迎えられたアリアナは、受賞スピーチの中で、「本当に特別な賞をありがとうございます。身に余る光栄です」と感謝の言葉を述べ、さらに、「興味深いことに、今年は私のキャリアにおいては最高の1年であり、プライベートにおいては最悪の1年でした」と怒涛のように過ぎ去った波乱万丈な1年を振り返った。

 緊張と感動で声を震わせたアリアナは、時折、ジョークも織り交ぜて客席からの笑いを誘いながらも、溢れそうになる涙を必死でこらえながらこう続けた。

「今の私の状況を見て、たくさんの人たちが『栄誉あるウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞できるなんて、アーティストとしての頂点を極めた』、『彼女は自分の目標を達成した』、『何もかもがうまくいってる』、『彼女は今ノリに乗ってる』、なんて思っていると思います。
 そうね、確かに私は、キャリアにおいてはいろんな目標を達成しました。でも、自分のプライベートに関しては、自分でも一体何をやっているのか、まったくわかっていません。

今年はすごく矛盾した1年でした。でもこれだけは言っておきたい。今、人生の次のチャプターにおいて、何が起こるかわからないと不安に思っているそこのあなた、あなたは1人じゃないわ」

 スピーチの終盤では、「絶対に泣きたくない。ここで泣くなんて気色悪いわ」と必死に平静を繕おうとしていたアリアナ。

 でも、彼女の心の中には、元恋人でラッパーのマック・ミラー突然の死や、コメディ俳優のピート・デイヴィッドソンとのスピード婚約からの破局・婚約解消など、この1年間に起きたプライベートでの苦い経験が蘇っていたよう。最後には、涙を流しながらステージを後にした。

 アリアナの受賞スピーチの全編はこちらの動画で視聴できる。(フロントロウ編集部)

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