ドレイクの「お願い」を却下
カニエ・ウェストがツイッターを更新して、カニエのマネージャーのFREEから送られてきたものだと思われるメッセージのスクリーンショットを公開。
「ドレイクが『Say What’s Real』の許可要望を送ってきた。許可する?」というメッセージ画像を公開し、「これで嘘つき野郎が証明された」とツイート。
以前からバトルが続いているカニエとドレイク。一時はドレイクに謝るために「謝罪行脚」まですると申し立てたカニエが、態度を一変させて不満を爆発させた。
このメッセージにある「Say What‘s Real」は、2009年にリリースされたドレイクの楽曲のこと。またこの曲は、カニエが2008年にリリースした「Say You Will」をサンプリングしたものである。
カニエの楽曲に恩恵を受けたドレイクの「Say What‘s Real」は、ドレイクが大ブレイクするきっかけになったミックステープで、後に曲が追加されてアルバム化された大ヒットアルバム『ソー・ファー・ゴーン(So Far Gone)』に収録されている。
しかしなぜドレイクは、すでに不仲が続いているカニエに対して、このタイミングで昔の楽曲について許可をもらおうとしているのか。
その理由として考えられるのは、アルバム『ソー・ファー・ゴーン』が、2019年2月で10年の節目を迎えるということ。
ドレイクの名前を世界的に認知させたアルバムが発売されてから10年経ったことを記念して、このアルバムに関する何かをしたいと考えた時に、必然的に収録曲である「What‘s Real」の音源であるカニエに許可をもらいたかったのでは?と推測されている。
しかし、ドレイクの狙いに反して事態は思わぬ展開に。
17件の連続ツイートでカニエが猛攻撃
ドレイクの要望を受けて、カニエは堪忍袋の緒が切れたように、約30分の間に合計17件のツイートを連続投稿して不満を爆発させた。
まずカニエは、まだカニエがドレイクに謝罪していた9月にドレイクが作ったカニエへのディス曲「ノー・スタイリスト(NoStylist)」の歌詞に、カニエが手がけるアディダスのスニーカー、イージーブースト350を引用したことに対して、「350に触れたことについてまだ謝罪されていない」とドレイクに謝罪を要求。
さらにカニエは「半年も君と会おうとしたんだぜ、ブラザー。こっそりトラヴィスの曲をディスるくせに、クリスには家族の調子はどうだとかメールしやがって」と、カニエの妻キム・カーダシアンの妹カイリー・ジェンナーのパートナーであるトラヴィス・スコットと、キムの母クリス・ジェンナーを巻き込んでドレイクを批判した。
続けて、「プッシャにお前の息子について話していないと言ったはずだ」「俺が精神的な問題と闘っている時に。今すぐ謝罪しろ」と、カニエがプロデュースしたアルバムをきっかけに加熱したドレイクとラッパーのプッシャ・Tとのバトルの件にも触れて、再び謝罪を要求。
しかし次のツイートでは、「傷つけるつもりはなかったんだ、ブラザー。ディス曲だって聞いたことがない。俺のやり方じゃない。俺はディス曲を作らない」「ディスり合いの発言もそうだ」と弁解し、落ち着きを取り戻したのもつかの間、「これは誰がどいつに何をしでかしたかの問題じゃない。男同士だ。このことは長いこと俺の邪魔をしすぎている」と、再び憤慨した。
そしてカニエの話は、ドレイクとプッシャのバトルに。11月にカナダのトロントで行なわれたプッシャ・Tのステージに、複数の男がステージに乗り込みプッシャに攻撃しようとした事件に触れた。
この事件にドレイクは直接的な関係はないと言われているけれど、公演が行われたトロントがドレイクの育った場所であることから、一部ではドレイクがステージの前2列を買い取りそこで騒動を起こさせたと囁かれている。
「プッシャの公演で前2列の席を買ったらしいじゃないか、カッとなったぜ」「もうやめてくれ。他人を傷つけている」と抗議したカニエは、次に新約聖書の『ペトロの第一の手紙』の一説が映された写真を投稿した。
そしてついにカニエかドレイクから電話がかかってきたことを報告。「ついにドレイクが電話してきた」「任務完了」と続けてツイートすると、少し時間を空けて、「そういえば…、許可はされなかった」と、泣き笑いする絵文字をつけてツイートし、事の発端となったドレイクがもらおうとしていた許可をカニエが拒否したことを明かした。
ここで一度怒涛のツイート更新は中断。カニエVSドレイクの“第1ステージ”は、カニエがドレイクの許可を拒否したところで終わった。
これらのツイートから約1時間後にドレイクはインスタグラムのストーリーを更新。カニエの怒涛のツイートに反応するかのように、泣き笑いの絵文字のみを公開した。(フロントロウ編集部)