幼少期
1926年4月21日、ヨーク公の長女として誕生。写真は4歳のときのエリザベス女王。
父である国王ジョージ6世が即位したときの戴冠式にて。写真中央がエリザベス女王。（1937）
初の公務となった、妹のマーガレット王女とのラジオ放送。（1940）
第二次世界大戦中に女性王族で初めて軍隊に入る。自動車整備兵・運転士として訓練を受けた。
20代～70代
13歳のときに一目惚れした、ギリシア・デンマーク王家出身のエディンバラ公（フィリップ王配）と結婚。（1947）
パールが散りばめれられたウェディングドレスは、国から贈られた戦争の配給券を使って作られた。
聖エドワード王冠をかぶり、右手には王笏、左手には宝玉を持つエリザベス女王。（1953）
1952年に父が死去したことで、翌年25歳にして正式に女王に即位する。
戴冠式の様子（1953）
エリザベス女王とフィリップ殿下は、写真左からチャールズ皇太子、エドワード王子、アンドルー王子、アン王女の4人の子どもに恵まれる。
愛犬家エリザベス女王の特にコーギーに対する愛は有名。若いときからこれまで30匹以上飼ってきた。
即位25周年を祝うシルバー・ジュビリー（1977）
犬以外にも馬好きで知られる。1981年に女王を暗殺しようと1人の男が発砲したときも、女王はパニック状態に陥った馬を瞬時に落ち着かせるほどのスキルを持っていた。
息子のチャールズ皇太子（当時）とダイアナ妃が結婚。（1981）
1982年には孫となるウィリアム王子（当時）、1984年にはヘンリー王子が生まれる。
1992年に、エリザベス女王官邸の1つ、ウィンザー城で火災が発生。
息子のアンドルー王子が離婚し、チャールズ皇太子（当時）とダイアナ妃の別居が発表された1992年を「最悪の年」と女王は呼んだ。
ダイアナ元妃が交通事故により他界。悲しみに暮れた国民からは、女王や王室を批判する声も噴出した。（1997）
80代～現在
即位50周年を祝うゴールデン・ジュビリーの様子（2002）
2002年に、妹のマーガレット王女（手前青のドレス）を、その数週間後に母のエリザベス王妃（中央紫のドレス）の2人を亡くす。
ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式では、「エリザベス女王が手厚いサポートをしてくれた」とウィリアム王子が語った。（2011）
ときにはおどけた表情もするエリザベス女王。
即位60周年を迎えたときのダイヤモンド・ジュビリーの様子。（2012）
同じくダイヤモンド・ジュビリーのお祝いの一環として、船上パレードを開催。
女王のバッグは、スタッフに秘密のサインを送るための道具。バッグの持ち手を変えたら、それは会話を終わらせたいことを意味し、テーブルに置いたら、そろそろその場所を出たいというサインなんだとか。
イギリス議会にて国王演説を行った。（2012）
その際に身につける王冠は、価値が付けられないほど有名で特別なものであるため、当日は王冠に警備がつき、クッションに乗せられて運ばれる、というスペシャルすぎる扱いにも納得。
ロンドンオリンピックの際には、まさかの『007』のダニエル・クレイグとのパフォーマンスを披露。映像内には、女王の愛犬も出演。（2012）
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2013年にはひ孫のジョージ王子、2015年にシャーロット王女、2018年には記憶に新しいルイ王子が生まれた。
英国史上最高齢の君主、そして史上最長在位の君主として記録を更新。（2015）
女王が工事現場を直々に訪問したことから、女王にちなんでエリザベス・ラインと名付けられた新路線も誕生した。（2016）
90歳を迎えたときのエリザベス女王。じつは、実際の誕生日のほかに、天気が良くお祝いがしやすい6月にも公式の誕生日がある。（2016）
父の命日でもある2月6日に、即位65周年のサファイア・ジュビリーを迎えた。（2017）
2018年5月には、孫のヘンリー王子とメーガン妃が結婚。
エリザベス女王にとって8人目となるひ孫を懐妊中のメーガン妃。
自分で運転もするエリザベス女王。ちなみに、運転免許証やパスポートは女王の名のもとに発行されるため、女王自身は免許証がなくても運転できる。
常に鮮やかな洋服に身を包んでいるエリザベス女王。その裏に秘められた理由は、「女王の姿を見たくても見れなかった」という人をできる限り減らしたいという女王の優しい気遣いが。
ロンドン・ファッションウィークにて、フロントロウデビューを遂げたエリザベス女王は、おしゃれな”ポップアイコン”的存在としても知られている。（2018）
クリスマスやVEデー（欧州戦勝記念日）75周年など大切な日に国民に向けてテレビで国民に向けたメッセージを放送している女王。コロナ禍にも特別放送を行ない、「力を合わせて他人を助けている人たち」を称賛して、「私たちはまた会えます」と国民を鼓舞した。
夫のフィリップ王配が99歳で永眠。エリザベス女王が手書きのメッセージを添えた棺に添えたことが話題になった。
2021年のG7サミット開催中にアメリカのジョー・バイデン大統領夫妻をティーパーティーに招待。女王はその場で、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席についてバイデン大統領に聞いたそうで、政治への関心の強さを伺わせた。（※女王は政治についてコメントしてはいけないためこの発言内容が聞けたのは異例。通常“女王との会話の内容は明かしてはいけない”というルールなのだが、会話の内容を明かしたバイデン氏にこのルールが伝わっていたかは不明）
英国君主として史上初めて即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を迎えたエリザベス女王。お馴染みのバッキンガム宮殿のテラスに登場し、息子や孫と仲睦まじそうに話す姿が見られた。（2022年6月）
スコットランドの公務中にイギリス軍の関係者と交流する女王。（2022年6月）
生前最後の公務。英保守党の新党首になったリズ・トラス氏を新首相に任命。女王の体調を考慮して、トラス氏が女王が滞在するスコットランドを訪問するという異例の措置が取られた。エリザベス女王が任命する首相はこれで14人目となった。
2022年9月8日、96歳で永眠。女王の死の直前、バッキンガム宮殿の上空には二重の虹が出演した。
バッキンガム宮殿の前には多くの国民が駆け付けた。
ピカデリー・サーカスの巨大スクリーンに女王の映像が流されるなど、各地で国民に愛された女王が追悼された。
（フロントロウ編集部）
