親友たちに「劣等感」抱いた過去
ヘイリー・ビーバー(旧姓:ヘイリー・ボールドウィン)といえば、シンガーのジャスティン・ビーバーの妻として注目を浴びる傍ら、有名ファッション誌の雑誌を飾ったり、大手ファッション&ビューティーブランドの広告塔に起用されるなど、いまや、ファッション界を牽引するトップモデルの1人として認識されている。
しかし、ヘイリーは、現在の地位に辿りつくまで、人知れず、さまざまな葛藤を経験してきたよう。
デビュー当時から、ケンダル・ジェンナーやジジ・ハディッド&ベラ・ハディッドといった有名セレブを家族に持つ“若手2世モデル軍団”の1人として、注目を浴びることが多かったヘイリー。
ところが、プライベートでも仲が良い彼女たちは、ヘイリーよりも先にこぞってブレイク。
身長172㎝とランウェイモデルとしては背が低めのヘイリーは、なかなか有名ブランドのコレクションには起用されず、親友たちが堂々とランウェイを歩く姿を指をくわえて見ている状態が続いたという。
この時感じた友人たちへの「劣等感」について、ヘイリーは、最近表紙を飾った豪Vogueとのインタビューの中でこんな風に振り返った。
「私は、モデル業界で飛躍するのに時間がかかったわ。そのことを受け入れるのは簡単じゃなかった。私はほかのモデルたちよりも背が低いの。私の身長は5フィート8インチ(172㎝)でランウェイ向きじゃない。だから、友人たちと自分を比べて劣等感を抱くこともあった。ケンダルやベラ、ジジを見てよ…彼女たちはみんな背が高くて、ありとあらゆるブランドのランウェイを歩いてる。私は、しばらくの間、ランウェイを歩けないようじゃ、モデル業界で自分が望むキャリアを築くなんて無理だって思ってた」
さらに、オーディションの場で、何人ものキャスティング担当者たちから、「あなたは本当のモデルじゃない」と批評されたことから、ヘイリーはさらに劣等感に苛まれるようになったという。
しかし、その後、自分にはケンダルやハディッド姉妹とは別の方法で、モデルとして成功する道があると気づいたというヘイリー。
今では、自分のキャリアに自信を持っており、「ランウェイを歩けなくたって、成功することはできる」、「自分がより商業的なキャリアを築けたことを誇りに思う」とポジティブに語っている。
「Bieber Beauty」立ち上げの計画が進行中
今後、夫ジャスティンの姓である「ビーバー」を冠したビューティー・ブランド「Bieber Beauty(ビーバー・ビューティー)」の立ち上げを視野に入れているというヘイリー。
同ブランドの名称に関しては、ヘイリーが商標登録を申請した際、すでにジャスティンの名義で同名の登録があったため拒否されるというハプニングが。
しかし、これは、2003年、ジャスティンが9歳だった頃に申請されたもので、ジャスティンの将来を見越して関係者や親族が行なったものだということが分かっている。
「Bieber Beauty」という商標を使用することについて、ジャスティンの同意を得たヘイリーは、このブランド名のもと、ビューティーブランドを発足することを豪Vogueとのインタビューの中で明言。
発表はまだまだ先になるとしながらも、まずは、自分が最も興味があるスキンケアやボディ用のコスメをリリースし、その後、メイクアップコスメにも参入したいと、ぼんやりとながら思い描いていることを明かしている。
「何か新しいものを提案できると確信できるような分野でなければ、足を踏み入れようとは思わない。だからたっぷりと時間をかけたいの。自然とひらめくような何かがいい。自分が愛せるような物を作りたいな」
ヘイリーは、コスメブランドを大成功させ、“最年少億万長者”の称号を手に入れた友人のカイリー・ジェンナーをお手本にブランドの構想を練っているそう。
「カイリーが大成功しているのは、カイリーが自分自身が本当に心から大好きな商品を作ったから。そのセンスが多くの人々に愛されているからだと思う」と、自らが納得できる商品を作ることこそが、成功の秘訣だと信じていると語った。
さらに、ヘイリーの将来のキャリアビジョンは美容ブランドの運営だけにとどまらず、ゆくゆくはファッションブランドを立ち上げたいのだそう。
「いつかは、洋服をデザインしてみたいな。だって、もうショッピングをしていても満たされないんだもん。私は自分が何が着たいか分かってるから」と、今度は作り手としてファッション界に進出したいという野望も明かしている。(フロントロウ編集部)