一大騒動に発展した「あのウワサ」を認める
昨年2月に開催された第53回NFLチャンピオンシップ、スーパーボウルで、例年ならば、ノーギャラでも出演希望者が殺到するハーフタイムショーへの出演をオファーされながらも、それを断ったとウワサされたシンガーのリアーナが、この説が事実であることを1年越しに認めた。
当時、リアーナがスーパーボウルへの出演を断った理由は、NFLの人種差別撤廃に対する非協力的な姿勢に憤りを感じたためだと報じられた。
この年、NFLの一部選手が、アメリカ国内での人種問題に抗議するために試合での国歌斉唱中にひざをつく、通称「テイク・ア・ニー」という活動をしたことに対して、NFL側がこれに反対したドナルド・トランプ米大統領をはじめとした保守派の肩を持ち、この抗議活動を全面禁止に。
さらに、 最初にひざ「テイク・ア・二―」を行なったコリン・キャパニック選手が、どのチームとも契約ができないという不利な状況に追い込まれたことに、リアーナを筆頭とする数多くのアーティストが反発し、多くのセレブたちがボイコットを呼びかけたことで、NFL側はハーフタイムショーの出演者がギリギリになっても決定しないという不測の事態に直面した。
「裏切り者にはなれない」
この騒動について、リアーナが米Vogueとのインタビューの中で言及。
リアーナが表紙を飾った米Vogue11月号。
スーパーボウルへの出演を断った理由が、当時報じられた通りだと認めた彼女は、こんな風に騒動を振り返った。
「ウワサは紛れもない事実よ。絶対にやりたくなかった。だって何のために? 得をするのは誰? 私が支持する人たちじゃないよね。私は裏切り者になんてなれなかったし、(NFL側が)悪癖を達成するのに協力することなんてまっぴら御免だった。あの団体がやっている事には、私にはまったく賛同できないこともある。彼らに便利に利用されるなんて絶対に嫌だった」
当時、ハーフタイムショーへの出演を断ったという説について明言することは無かったものの、スーパーボウル当日には、飛行機での移動中に機内でスーパーボウルを鑑賞しようとしていた男性客の姿をインスタグラムストーリーで公開し、やんわりディスるという、“アンチNFL”な行動でウワサを確証づけていたリアーナ。
さらに、この行動を彼女が「スーパーボウルを見たがっている」と勘違いしたフォロワーたちに向けて、キャパニック選手のひざつき姿を描いたイラストに「私がスーパーボウルを観てると思った人たちへ…」、「私たち(自分とNFL)は不仲」というコメントを添えて、自分自身の立ち位置を明確にしていた。
ちなみに、今年からリアーナの兄貴分にあたるラッパーのジェイ・Zが運営するロック・ネイションが、NFLとパートナーシップを組むことを発表した流れで、「もしかしたらリアーナが今年のハーフタイムショーに出演するのではないか?」という疑惑も一部で浮上したが、リアーナはこれを即座に否定。
その後、今年のパフォーマーにはシンガーのジェニファー・ロペスとシャキーラという2大ラテン系歌姫が抜擢されたことが発表された。(フロントロウ編集部)