ニコラスがバイセクシャルであることをカミングアウト
大ヒット曲「シャット・アップ・アンド・ダンス」などで知られる米オハイオ州出身の4ピース・バンド、ウォーク・ザ・ムーンのフロントマンであるニコラス・ペトリッカが、バイセクシャルであることをカミングアウトした。
現在33歳のニコラスは、6月のプライド月間の最終日だった現地時間6月30日に自身のインスタグラムを更新。「人生を通じて、僕はシスジェンダー(※生まれたときに割り当てられた性別と性同一性が一致する人)でストレートの男性という、『普通の人』として生きてきて、おかげで特権も与えられてきた。セクシャリティをめぐって誹謗中傷を受けることはなかったし、イジメられることもなかった」とニコラスは自身のこれまでを振り返り、次のように続けた。「僕の心は、僕よりも遥かに辛い体験をしてきた多くのLGBTQ+の方々と共にあります」
「僕はここで、バイセクシャルだということを公表します」とニコラスは続けて綴り、バイセクシャルであることをカミングアウト。「僕は男性と女性の両方を好きになるし、魅了される。男性とも、女性ともそういう経験があって、僕はそれを誇りに思ってる」
「セクシャリティというのはスペクトルのようなものだと思っていて、多くの人たちは、スペクトルの両極にある、異性愛規範の間で生きているんだと思う。僕が信じているのは、人生において誰かと特定の経験をしたことがなかったとしても、LGBTQ+にはなれるということなんだ」とニコラス。様々なセクシャリティが存在する事実を、色や光の分布を表すスペクトルになぞらえて語り、異性愛が唯一の性的指向とされる古くからの“異性愛規範”は、あくまでもその両極にあるごく一部のセクシャリティでしかないと述べた。
「みんなに知ってほしいのは、みんながどんな人であれ、確立のされ方や形成のされ方に関係なく、みんなが他の誰かとどんな形で愛を共有していたとしても、僕はみんなを愛しているということ。神様もみんなを愛してる。イエス様もだ。宇宙もみんなを愛してる」とニコラスは綴り、次のように続けた。
「社会や“規範”、定説、教育、メインストリームが何を信じ込ませようと、みんなは100%、A級の素敵で完璧な人間だし、みんなが愛されている。100%の自分を解き放つことは、重要なことなんだ。僕らの未来に欠かせないことなんだよ。それは世の中にとっても重要だし、僕にとっても重要なこと」と彼は投稿を締めくくり、他の誰かからどう思われようと、一人一人が自分らしくいることが重要だと力強く訴えた。
ニコラスの投稿はこちら。
6月はプライド月間ということもあり、毎年これを機に勇気を出してカミングアウトを行なう人も多く、今年も多くのセレブがセクシャリティを公表。ニコラスのほかにも、ドラマ『リバーデイル』のリリ・ラインハートがバイセクシャルであることを告白したり、映画『名探偵ピカチュウ』の俳優のジャスティス・スミスがクィアであることを公表したりしたほか、カーラ・デルヴィーニュや、映画『ヘアスプレー』で主演を務めた俳優のニッキー・ブロンスキーら多くのセレブが自分のセクシャリティを公にした。(フロントロウ編集部)