9月に初の試みとして開催されるフェスティバル、スーパーソニックに出演する海外アーティストの中から、フロントロウが厳選した12組をご紹介。スーパーソニックは新型コロナウイルス感染予防のための厳戒態勢の中での開催が予定されており、会場に来られない方々のために、有料でのライブ配信が行なわれることも決定している。(フロントロウ編集部)

注目のアーティスト12選

  2020年は東京オリンピックが予定されていたため、毎年8月に行なわれる日本最大の都市型フェス、サマーソニックは行なわれず、2020年限定フェスであるスーパーソニックが9月に開催される。

画像1: @summer_sonic/Twitter

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 9月19日~21日に千葉県 ZOZOマリンスタジアム / 幕張シーサイドパーク、9月19日~20日に大阪府 舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)で開催されるスーパーソニックに出演する数多くの海外アーティストの中から、フロントロウ編集部が厳選した12組のアーティストをご紹介。今年はキャパシティを減らして行なわれることが決定しているほか、会場からは有料でライブ配信も行なわれ、会場に行くことができないという方も楽しめるフェスティバルになっている。チケットの一般発売に先駆けて、公式サイトでは開催に向けての現状を報告するメッセージも公開されている。

The 1975

東京:9月19日/大阪:9月20日

 ついにThe 1975が日本のフェスティバルでヘッドライナーを務める。初期の代表曲「チョコレート」で人気に火がつき、ポップバンドとしてブレイクしたThe 1975だけれど、その甘いマスクでも人気を集めるフロントマンのマット・ヒーリー率いる彼らは、初期の頃のポップなサウンドに、ロックやパンク、エレクトロなどあらゆる音楽のエッセンスを混ぜ合わせて、今やジャンルレスな現在のシーンを代表する“ロックバンド”の1組として確固たる地位を確立した。

 昨年のサマーソニックにも出演して、圧巻のパフォーマンスを見せてくれた彼らだけれど、今年5月には前作からおよそ1年半というスパンでニューアルバム『仮定形に関する注釈(Notes On A Conditional Form)』をリリースした。このスーパーソニックは、今やシーンを牽引する存在となった彼らを、最も勢いのある状態で観られる絶好の機会となる。

画像: The 1975

 ちなみに、The 1975と同日には、ともに同じイギリスのマンチェスター出身である元オアシスのリアム・ギャラガーと、元ザ・ストーン・ローゼズのイアン・ブラウンが出演。マンチェスターのロックを受け継いできた3組が出演するという、イギリスのロック好きにはたまらない1日になる。

リアム・ギャラガー

東京:9月19日/大阪:9月20日

 「スーパーソニック」といえば、絶対に忘れてはならないのがこの人。The 1975が“現代のロックスター”なら、「スーパーソニック」などの代表曲で知られる伝説的なバンド、オアシスの元フロントマンであるリアム・ギャラガーは、四半世紀以上にわたってロックスターであり続けてきた大先輩。2009年のオアシスの解散からは既に10年以上が経っているけれど、ソロアーティストとして見事にシーンに帰還を果たしたリアムは、これまでにリリースした2枚のソロ作からの楽曲だけでなく、オアシスの楽曲も披露してくれる。

 ステージに立つや否や、ステージを一瞬にして自分のものにしてしまうそのカリスマ性と歌声は唯一無二のもの。彼にしか放つことのできない圧倒的なオーラを目に焼きつけて。

トーンズ・アンド・アイ

東京:9月19日/大阪:9月20日

 昨年6月にリリースされ、世界的に話題になった大ヒット曲「ダンス・モンキー」のミュージックビデオを観たことがある人は多いはず。オーストラリア出身のシンガーソングライターであるトーンズ・アンド・アイがリリースした同曲は瞬く間に世界中でヒットを飛ばし、その勢いは今も継続中。今年5月には、YouTubeでの再生回数が10億回の大台を突破した。

 「ダンス・モンキー」のMVで老人に扮したり、今年6月にリリースされたシングル「ユーアー・ソー・フ**キング・クール」のMVでも様々なキャラクターに扮したりと、クセの強いビデオが話題になっている彼女だけれど、オーディエンスを惹きつけているのは他でもない、そのハスキーな歌声。一度聴いたら病みつきになる、彼女の歌に耳を傾けてみて。

オーロラ

東京:9月19日/大阪:9月20日

 映画『アナと雪の女王2』で主人公のエルサを未知の旅へと誘う「不思議な声」を担当し、同作のメイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」に参加したことが話題になったオーロラは、おとぎ話の世界からそのまま飛び出してきたようなフェアリーなルックスを持つ、ノルウェー出身のアーティスト。

 北欧の雄大な自然の中で育った彼女は環境に対する意識が高く、海や山、森、動物などをテーマにした楽曲を多く発表している。その透き通る歌声が魅力の1つであるのはもちろんのこと、ライブでは、全身で歌の世界を体現するようなパフォーマンスを披露してくれるので、ステージの上にいるオーロラに目が釘付けになってしまうこと間違いなし。

スクリレックス

東京:9月20日/大阪:9月19日

 今でこそEDMという言葉は世間に浸透しているけれど、スクリレックスは2010年代の初期に、EDMをポピュラーなジャンルに押し上げることに貢献したDJ/プロデューサーの1人。ジャスティン・ビーバーの2015年のヒット曲「ホウェア・アー・ユー・ナウ」をディプロと共に手がけたことでも知られる彼は、その後もカミラ・カベロやザ・ウィークエンドらの楽曲を手がけたり、今年に入ってからもレディー・ガガの最新作『クロマティカ』に参加したりするなど、最前線で活躍し続けている。

 日本のフェスティバルとの相性のよさは、これまでに出演してきたフジロックやULTRA JAPANのステージで既に証明済み。スクリレックスから放たれるバキバキの電子音に包まれたら、例えリモートで見ていたとしても、踊り出さずにはいられない。

画像: スクリレックス

 スクリレックスとカイゴを筆頭に、この日は東京と大阪ともに、スティーヴ・アオキや、オランダ出身のDJ/プロデューサーであるドン・ディアブロら、トップクラスのDJたちが勢揃いする。一つ間違いなく言えるのは、踊り続けるための体力の温存は必須ということ。

カイゴ

東京:9月20日/大阪:9月19日

 9月に入ってからも暑い気温が続くけれど、暦の上ではあくまでも秋。けれど、ひとたびカイゴが音楽を奏でれば、そこにはまるで夏の南国のような空気が広がるはず。トロピカル王子の愛称を持つDJ/プロデューサーのカイゴは、そんな魔法を持っているアーティスト。セレーナ・ゴメスとの「イット・エイント・ミー」をはじめ、ヒット曲には事欠かないし、今年5月には最新作『ゴールデン・アワー』がリリースされたばかり。

 空間をそのまま包み込んでしまうようなカイゴの音楽に身を委ねて、まるで別世界にいざなわれるかのような感覚を味わってみて。

コナン・グレイ

東京:9月20日/大阪:9月19日

 今年3月20日にデビューアルバム『キッド・クロウ』をリリースした、日本人の母とアイルランド人の父のもとに生まれたコナン・グレイは、いま最も将来を期待されているアーティストの1人。同作がリリースされる前から、北米ツアーと欧州ツアーの全公演がソールドアウトするという、とんでもない注目のされようだった彼の魅力は、Z世代のあらゆる魅力を体現したようなキャラクターと、それらをそのまま詰め込んだような歌詞と音楽。

 テイラー・スウィフトの大ファンであることを公言している彼だけれど、今年3月には、テイラー本人がコナンのデビューアルバムを称賛するなど、着々と人気を広げていっているコナンはいま、ノリに乗っている。

ジャックス・ジョーンズ

東京:9月20日/大阪:9月19日

 UKのハウスミュージックをベースに、多彩な音楽ジャンルをミックスさせながら、2010年代にダンスとポップのシーンの狭間を器用にわたってきたDJ/プロデューサーのジャックス・ジョーンズ。2014年にリリースしたデューク・デュモンとの「アイ・ガット・ユー」で一躍ブレイクし、翌年のグラミー賞では最優秀ダンスレコーディング賞にもノミネート。

 デミ・ロヴァートらが参加した2016年発表のヒット曲「インストラクション」などで知られるジャックスは2019年、満を持してデビューアルバム『スナックス』をリリース。ビービー・レクサら参加の待望のデビュー作を引っ下げて、脂の乗りきった状態でスーパーソニックにやって来る。

ポスト・マローン

東京:9月21日

 東京の3日目のみの出演となるポスト・マローンもまた、ジャンルレスな現代のシーンを代表するアーティスト。ヒップホップに重心を置きつつも、ロックやポップを横断しながらパフォーマンスされる彼の音楽は、まさに彼のオリジナルのもの。

 2018年発売のセカンドアルバム『ビアボングズ & ベントレーズ』からのシングル9曲を同時にトップ20圏内にランクインさせ、ビートルズが54年間にわたって保持していた記録を破り、一躍シーンの最前線に躍り出た彼だけれど、その勢いは今も決して衰えることなく、2019年9月にリリースした最新作『ハリウッズ・ブリーディング』でも全米チャートで首位を獲得。世界各国のフェスでヘッドライナーを務める存在にまで猛スピードで登り詰めた。

画像: ポスト・マローン

 2019年には函館で地元民のなかに完全に“溶け込んで”いたことが話題になるなど、プライベートでも何度も日本に足を運んでいることで知られる親日家なポスト。そんな彼がついに日本のフェスでヘッドライナーを務めるのだから、スペシャルなステージを届けてくれるに違いない。

ブラック・アイド・ピーズ

東京:9月21日/大阪:9月19日

 2003年からブラック・アイド・ピーズ(以下、BEP)に加入していたシンガーのファーギーがグループを離れている理由が話題になったBEPだけれど、2020年6月26日にリリースされた最新作『トランスレーション』より、サポートメンバーとして女性シンガーのJ. レイ・ソウルが加入。新たな体制となってからは初の来日となる。

 「アイ・ガッタ・フィーリング」や「ブン・ブン・パウ」などのヒット曲で知られるBEPの日本でのパフォーマンスは、2017年のサマーソニック以来。これまでのダンサブルな要素はそのままに、最新作『トランスレーション』にはラテンの要素が加わっている。新体制となる彼らの新しいアンサンブルで、きっとフェスティバルにふさわしいステージを披露してくれるはず。

ウータン・クラン

東京:9月21日

 10人のMCからなる、“ヒップホップ史上最強集団”の異名を持つウータン・クラン。ニューヨークはスタテンアイランドで1992年に結成された彼らが“最強”と形容される理由は、メンバーのそれぞれがソロでも収めているということ。

 そんなヒップホップの精鋭たちが集結したウータン・クランは2019年より、1993年にリリースされ、ヒップホップシーンに多大な影響を与えたデビューアルバム『燃えよウータン(Enter The Wu-Tang Clan (36 Chambers))』の25周年を記念したツアーをスタート。確かな実力に四半世紀の経験がミックスされたラッパーたちが、入れ替わり立ち替わりのマイクリレーで息をつく間もないステージを披露してくれるはず。

アレック・ベンジャミン

東京:9月21日

 ビリー・アイリッシュやBTSのジミンら、多くのポップスターたちを魅了している現在26歳のアレック・ベンジャミンは、メジャーレーベルとの契約破棄や、ライブ会場の駐車場でのパフォーマンスなどを経験しながら、ひたむきに音楽と向き続け、ファンを獲得してきたアーティスト。

 昨年のサマーソニックにも出演したアレックのステージは、音楽への純粋な愛を感じさせてくれるもので、天使の歌声と評される彼の歌声と、等身大で真っ直ぐなパフォーマンスは、たちまち観る者を惹きつける。そんなアレックは今年、5月に待望のメジャーデビューアルバム『ジーズ・トゥー・ウィンドウズ』をリリースしたばかり。絶好のタイミングで日本に帰ってきてくれる。

開催にあたり

 スーパーソニックでは、新型コロナウイルス感染症対策のため、実施に向けたガイドラインを作成しているとのことで、2020年7月1日に以下の項目が発表されている。今年は会場での開催に加えて、来場できない方のために、有料での映像配信も行なわれる。

スーパーソニック公式ページより

■キャパシティの制限
キャパシティを減らし、ソーシャルディスタンスを保つ場内レイアウトや誘導スタッフの配置を行います。

■ステージ数
東京は3ステージ、大阪は2ステージで全て屋外となります。

■感染症対策
入場時の検温、消毒や手洗い場を設置し来場者、スタッフにはマスクの着用をお願いします。
お客様同士の距離を保って休憩できるエリアを設置します。

■チケット購入者情報について
ご入場時及びチケット購入時にご登録いただいたお名前、ご連絡先を、政府の要請に基づき保健所等の公共機関へ提供させていただく可能性があります。
また、入場時に身分証明書の確認をお願いする場合もございます。
来場前に「新型コロナウイルス接触確認アプリ」をダウンロード・登録して頂きますようお願い致します。

■映像配信の実施
ご来場できないお客様のためにも、有料の映像配信を行う予定です。

 スーパーソニックについての詳細は公式サイトを確認して。(フロントロウ編集部)

※記事公開後に修正しました。

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