オクラホマ州での選挙に向けて必要書類を提出
カニエ・ウェストが来たるアメリカ大統領選に向けて、オクラホマ州で行なわれる選挙に候補者として登録されるための必要書類を提出したことが明らかになった。
オクラホマ州の選挙管理委員会は米現地時間7月15日、同州で行なわれるアメリカ大統領選の本選挙に向けて、カニエが独立候補として登録されたことを発表。この日は、オクラホマ州において独立候補者の登録ができる最終日となっていた。米AP通信によれば、カニエの陣営はこの日、立候補に必要な3万5,000ドル(約380万円)も支払ったという。
Independent presidential candidate Kanye West has qualified for the General Election ballot in Oklahoma. (Today is Oklahoma's deadline for Independent & Unrecognized Party presidential candidates to file statements of candidacy with their petitions or filing fee.)
— Oklahoma State Election Board (@OKelections) July 15, 2020
オクラホマ州で正式にカニエの立候補が発表されるのに先駆け、米TMZは、カニエの陣営が、大統領選への立候補に必要な最初の書類となる”組織に関する声明”を、大統領選挙を管理する連邦選挙委員会(FEC)に提出したことを報じていた。
米TMZによれば、同じ米現地時間7月15日にFECに提出されたこの書類には、「カニエ2020委員会(Kanye 2020 committee)」が、候補者カニエの主要な選挙委員会になると記されているという。また、書類には政党名について「BDY」と記されており、これはカニエが以前明かしていた、自身の政党となる「バースデー党(The Brithday Party)」の略だという。
撤退の可能性も報じられていたカニエ
一方で、カニエが実際に大統領選に真剣に取り組むかについては懸念も残る。カニエの選挙キャンペーンの担当者が先日、米Intelligencerに対してカニエが大統領選への出馬の準備を打ち切ったことを告白していた。
カニエの選挙キャンペーンを担当している1人であるスティーヴ・クラマー氏は米Intelligencerに対し、「カニエは(出馬を)辞めた」と告白。「カニエについては、良くも悪くも言うべきことはありません」と彼は語り、「いかなる決断においても、個人的な決意というものがありますから。大統領選への出馬というのは、それらの中でも最も検討が難しいことの一つだと思います」と述べていた。
クラマー氏はカニエが大統領選への出馬を取りやめた理由を明かさなかったが、米Intelligencerに対し、「全スタッフが辞めた後で、私が知っていることを教えます。今は180人以上のスタッフがいるので」と語っており、現時点でその真相は明らかになっていない。
今回、最初の州としてオクラホマ州で正式に立候補したカニエだけれど、カニエが現地時間7月5日に大統領選への出馬を表明した時点で、すでにテキサス州、ノースカロライナ州、ニューヨーク州、メイン州、ニューメキシコ州、インディアナ州において独立系候補者の登録を締め切られており、これら6州での不戦敗が確定している。(フロントロウ編集部)