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ジョニー・デップの元妻のアンバー・ハードが、不倫疑惑がある2人の男性たちと交わしたメールでのやりとりや会話の内容が法廷で明らかにされた。(フロントロウ編集部)

アンバー・ハードが再び証言台へ

 俳優のジョニー・デップが自身を「Wide Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunの発行元である出版社New Group Newspapers(以下NGN)を名誉毀損で訴えている裁判で、ジョニーとの婚姻中、複数回にわたってDV(家庭内暴力)を受けたと主張している元妻で俳優のアンバー・ハードが、被告側の証人として、現地時間7月21日、前日に引き続き、裁判が行なわれているイギリス・ロンドンの高等法院の証言台に立った。

 ジョニーとの結婚生活において、合計14回にわたり身体的・精神的暴力を受けたと主張しているアンバーは、前日の証人尋問で、酒やドラッグを乱用していたというジョニーから激しい暴力を振るわれ「殺されるかもしれない」と命の危険を感じたことが何度かあったと告白。

 さらに、異常なほど嫉妬深いジョニーが彼女がありとあらゆる共演者や友人などと浮気をしているのではないかと疑い、彼らを侮蔑的なあだ名で呼んでいたこと、そして、ジョニーからラブシーンや肌の露出の禁止など、自分の仕事内容に関して様々な制限をかけられ、俳優としての仕事のチャンスを奪われたなどと主張した。

画像: アンバー・ハードが再び証言台へ

 その一方で、「自分こそがアンバーによるDVの被害者である」というジョニーの主張に対し、これまで一貫して彼への暴力を否定してきたアンバーが、ジョニーからの暴力から身を守るために“正当防衛”として彼を叩いたことがあることを認める場面も。

 法廷では、アンバーとジョニーの会話を録音した音源テープが流され、そこには、アンバーが「ちゃんとビンタしなくてごめんなさいね。でも私はあなたを叩いた。パンチではなかった」、「ああ、私って時々すごく怒ってしまう。感情を抑えられなくなるの」などと語り、ジョニーが「僕が昨夜出て行ったのは、正直言って、これ以上お互いに身体的に虐待し合ったりするのには耐えられなかったからだ。あれ以上続けていたら、とんでもなく悪い状況になっていたと思う」、「僕らはまるで犯罪現場みたいじゃないか。死ぬほど怖いよ」などと語る様子が収められていた。

 全部で3日間予定されている証言の2日目でも、ジョニーが1990年代に交際していたモデルのケイト・モスを階段から突き落としたことがあると語ったり、友人たちを交えて出かけたキャンプで、アンバーの女性の友人の1人が彼女に色目を使っていたと因縁をつけ、腹を立てたジョニーが、その友人の手首の骨を折ってやろうかと暗に脅迫したり、滞在用のキャンプカーを滅茶苦茶に破壊するなどの荒々しい行動に出たなどと話し、ジョニーの凶暴性や二面性を強調したアンバー。

画像: ジョニーが1994年から1998年に交際していたモデルのケイト・モス。アンバーが語ったジョニーがケイトを階段から落としたというエピソードの信憑性は定かではなく、ケイトに証人として出廷して欲しいとの世間の声もある。

ジョニーが1994年から1998年に交際していたモデルのケイト・モス。アンバーが語ったジョニーがケイトを階段から落としたというエピソードの信憑性は定かではなく、ケイトに証人として出廷して欲しいとの世間の声もある。

 そして、この日は、ジョニー側が指摘している、アンバーによる複数の相手との不倫に関しても、尋問が行われた。


不倫疑惑がある2人の男性たちとの「秘密の会話」が明るみに

<不倫疑惑の相手1:イーロン・マスク>

 NGWを相手取った名誉棄損裁判で、ジョニーは、アンバーの不誠実な人間性を裏づけるため、彼女が自身との婚姻中に行なっていたという、複数の相手との不貞行為を指摘している。

 その疑惑のうちの1人が、テスラ社CEOのイーロン・マスク。

画像: 不倫疑惑がある2人の男性たちとの「秘密の会話」が明るみに

 アンバーとイーロンは2016年、アンバーとジョニーが離婚協議を進めている段階で交際が公になったが、ジョニーは、2人の関係はアンバーが自身と結婚生活を送っている頃から始まっていたと主張。

 アンバーがイーロンとモデル兼俳優のカーラ・デルヴィーニュを招いて3人で性行為をしていたという、当時ジョニーの自宅に住んでいたアンバーの友人の1人の証言や、アンバーがジョニーの留守中にイーロンを何度もジョニーと暮らしていたペントハウスに招き、ガレージや自宅にアクセスするための電子キーを渡していたという、コンシェルジュの証言などをもとに、アンバーの不倫を立証しようとしている。

画像: イーロンは、アンバーとの関係が始まったのは、あくまでも彼女がジョニーと離婚した後だと主張。カーラを交えた3人での性行為に関しても事実ではないと否定している。

イーロンは、アンバーとの関係が始まったのは、あくまでも彼女がジョニーと離婚した後だと主張。カーラを交えた3人での性行為に関しても事実ではないと否定している。

 アンバーは依然として、イーロンとは当時、友人だったが、彼との恋愛関係はジョニーとの破局後に始まったものだと説明しており、不倫疑惑はジョニーの“非論理的な嫉妬深さ”から来るものだとしているが、このアンバーの意見に反論するべく、ジョニー側の弁護人がアンバーに尋問。

 そのなかで、アンバーがイーロンに、ジョニーに対して接近禁止令を取得しようと考えていることをメールで相談した際のものとみられる、2016年5月22日の2人のやり取りの一部が法廷で公開された。

 米Paige Sixが入手した、アンバーがジョニーと大喧嘩をし、ジョニーに暴力を振るわれ、室内を滅茶苦茶に破壊されたと主張している騒動の数時間後にイーロンと交わしたメールの内容にはこんなものがある。

イーロン:「君が大丈夫そうで良かった。以前、J(ジョニーのこと)が暴力的だったことがあると話していたし、彼がまだアパートの鍵を持っているって言ってたから、何か起きたのかと思った」

アンバー:「起きたけど。でも、関係ない。鍵も替えたし。明日、離婚申請をしようと思ってる。接近禁止令とか、そういうの全部ね」

イーロン:「何だって? でも、君は大丈夫なんだろ? 僕にできることは何かある?」、「もし望むなら、君のために毎日24時間・週7日ずっとセキュリティを配備してあげることもできるよ。もちろん、徹底的に内密にする」

アンバー:「そういうのは、私があなたに連絡しなくなったこととは関係ない」

イーロン:「わかってる。僕のオファー(セキュリティを配備すること)は、もし君が僕に二度と会いたくなかったとしても、有効だよ」

イーロン:「とにかく、僕が馬鹿だったことは謝る。(君に)連絡をスルーされるのはすごく辛いよ。重要なのは、君の安全。僕は君のことが本当に好きだから」

アンバー:「ええ、だから、この前の夜のあなたのメールに私はショックを受けたの。メールだと話しづらい事もあるし、もしよかったら電話して」

イーロン:「(電話)するよ」

 やりとりの内容から見るに、この日、アンバーは、久しぶりにイーロンに連絡したとみられ、イーロンは過去にアンバーからジョニーが暴力的になることがあると聞いたことがあったため、彼女を心配している様子が伝わって来る。

 アンバーとイーロンの間には、連絡が途絶えてしまうきっかけとなる何らかの出来事があったようだが、一体何があったのかは定かではない。

 アンバーはこのイーロンとのやりとりの4日後の5月25日にロサンゼルス裁判所にジョニーとの離婚を申請している。

 アンバーは、証人尋問で「私はジョニー・デップとの婚姻中にイーロン・マスクと交際していませんでした」と断言。コンシェルジュによる2015年以降、イーロンを何度も自宅に招いていたという証言についても「彼は間違っています。私は2016年までイーロンと連絡を取ったことはありませんでした」と否定した。


<不倫疑惑の相手2:ジェームズ・フランコ>

 さらに、この日の尋問では、アンバーがイーロンとメールで会話を交わしたのと同じ2016年5月22日の夜11時頃、ジョニーと暮らしていた自宅ペントハウスへの専用エレベーターである男性を迎えに行き、親し気に顔を寄せ合う様子などが映ったセキュリティ用の監視カメラの映像も公開された。

 男性は野球帽をかぶっており、顔はハッキリと見えないが、ジョニー側の弁護人がアンバーに、この男性の正体が俳優のジェームズ・フランコで間違いないかと尋ねると、アンバーは、それを認めた。

画像: ジェームズ・フランコとアンバー・ハード。2016年のトライベッカ映画祭中に行なわれた共演作『サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶』のプレミアにて。

ジェームズ・フランコとアンバー・ハード。2016年のトライベッカ映画祭中に行なわれた共演作『サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶』のプレミアにて。

 ジョニーは、アンバーが2016年に米公開された映画『サスペクツ・ダイアリーすり替えられた記憶』で共演したジェームズと不倫をしたと主張しているが、アンバーはこれを否定している。

 映像内で、アンバーとジェームズは、しきりに監視カメラから顔を隠そうとしているようにも見えることから、弁護人がそのことを問いただすと、アンバーは、「私たちは会話をしていたんです。彼は、私の顔(のアザ)を見て、『オーマイゴッド、何があったんだい?』と言っていました。『なんてこった』と言っていたんです」と、ジェームズは、アンバーがジョニーにスマホを投げつけられたことが原因てできたと主張している顔のアザを見て、ショックを受けていたと説明した。

 ちなみに、ジョニーは、過去にジェームズと仕事をした際の経験から、ジェームズのことをかなり悪く言っていたというアンバーが『サスペクツ・ダイアリーすり替えられた記憶』で彼と再共演することになったと報告した際、とても驚いたと過去数日間の裁判で供述。アンバーが自身を性的な目で見たり、執拗にアプローチしてきたジェームズのことを「気持ち悪い」、「レイピストのよう」と表現していたと語っていた。


アザの写真は捏造などではないと主張

 ジェームズがアンバーのもとを訪れたのと同じ2016年の5月22日、当時、ジョニー宅に居候していたジョニーの長年の友人アイザック・バルークは、アンバーに会ったが、その日、彼女の顔には傷やアザなどは無かったと、今年7月17日に証人として出廷した際に証言。これについて、アンバーは「バルーチさんが何を見たか、私にはわかりません」とコメントした。

 弁護士は、さらに、以前アンバーのもとで働いていたインテリアデザイナーのローラ・ディヴェニアも、その日のアンバーは「泣き腫らして顔が赤かったようだ」が、傷などは無かったと証言していると詰めたが、アンバーは、これに関しても、「彼女は私をが泣いていたようだと言っただけで、私が泣いている姿は見ていません」と答えた。

画像: 7月21日、証言2日目にロンドンの高等法院から現在の恋人と手を繋いで出てきたアンバー。

7月21日、証言2日目にロンドンの高等法院から現在の恋人と手を繋いで出てきたアンバー。

 この日、法廷では、アンバーいわく、ジョニーが「野球のピッチャーのように振りかぶって投げた」というスマホがぶつかってできたとされる、アンバーの顔のアザを写した新たな写真も公開。

 アンバーは過去の裁判でもジョニーにやられたとされる顔のアザの写真を公開してきたが、これらの写真に写る負傷の痕跡は、彼女が友人の協力を得て捏造したものなのではないかという疑惑があることに対し、「これは私の身に起こったことです。私は覚えています」とキッパリと答えた。

 2016年5月22日に発生したジョニーとの争いについて、アンバーは、ジョニーによる「最後の暴力行為」と表現。「それならなぜ、すぐに接近禁止令を求めなかったのか? 」という問いかけには、「数日間は表沙汰にしなくてもいいと思いました。その数日間は、私の人生で最もつらかった時期における貴重な数日間でしたし、ジョニーにとっても、恐らく困難な時だろうと思いました。その数日間のプライバシーを得るためなら、私は何だってしたと思います」と語っている。(フロントロウ編集部)

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